『ハート・オブ・シティ』 中の8号


 『こおれは、まさか、岩盤の意思かあ❗』


 あねがさばあは、まさに、核心を突いたと悟ったのである。


 『間違いなかろう。ほとんど、アニメだ。むむむ。岩盤意思とは、抜かっていたな。しかし、さもあらん。この街の中心核をなす。しかし、なにを今さら、とも、思うがなあ。何千万年も居座っていたろうに。自殺を誘導したり、おじさん、おばさんを、凶暴化させていたのも、この岩盤か。いや、まだ、資料が足りないが。むやむやむや。さらまんだらまらさんだら、むやむやむやあ………………』


 あねがさばあは、さらに解析を進めたのである。


 やがて、日が暮れて、あたりはすっかりと暗くなった。

 

 けれども、あねがさばあは、サンドイッチと、炭酸ジュース類で、まだ頑張っていた。


 しかし、そこに、警部補から電話が入ったのである。


 『あんた、どこにいる?』


 『丘の上だよ。』


 『あ、そら、良かった。暴動だ。なんか良く解らないが、市民会館が襲われている。おじさん、おばさんたちが、会館を占拠しているみたいだ。あんた、危ないから、降りてくるな。』


 しかし、あねがさばあは、言った。


 『犯人は、解ったよ。』


 『なんと。だれだ?』


 『岩盤だよ。それに、市役所の裏、つまり、あたしがいまいるこの丘の、『あやまちの杉の木』だよ。』


 『なんだあ? それは、そんなの、逮捕できないぞお。』


 『気になるなら、来なさいよ。教えたげるから。』


 『うなことしたら、また、上役から睨まれる。』


 『まあ、解決したくなければいいさ。しかし、暴動では、収まらなくなるかなあ。』


 

        🌲


 


 

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