第18話心配

大丈夫? いったい何があったの?

と私は彼女の身を案じた。


泣きながら神宮寺さんは何があったか、私に伝えてくれた。


月宮さん、私酷い事されてうぅ。神宮寺さんは涙が止まらず、それを見て私は、彼女が辛い目に遭ったのを察した。


私は彼女の肩をさすりながら、話せる状態になるまで寄り添った。


瑠璃で良いよ。神宮寺さん、少し落ち着いたかな?


うん。私アイツらに、色々酷いことをされた。今日は、ゴキブリを食べさせられそうに。


酷い!

私は、強い怒りで言った。


それはいじめを超えてるよ。


私は小学生の頃を思い出していた。


あの時助けられなかった女の子。そう、だから神宮寺さんが最近何か、様子が変だったのが気になって。


そしたら彼女が絡まれていた。


今度は神宮寺さん、貴方を守る。と決意した。


それは先生に、いえ警察に行こう。


そうすれば、あの3人は停学になると思う。と私ははっきりと彼女に伝えた。


確かに瑠璃の言う通りだ。けどそうなったら、演劇部は?

先生は?


そう思うと、うん、とは言えなかった。


でもこの時、警察に行っていればと、後悔する事になるとは、思わなかった。


でもやっぱり警察に言っても、学校と相談しなさいと言われると思う。

すぐに対応はしないだろうなと思った。


何故ならまだ私達は、中学生だから。いじめの加害者は結局守られるんだ。そう思うとやるせなさが残る。と神宮寺は悩んでいた。



それは、駄目。そしたら演劇部潰れちゃう。


私が我慢すればすむんだ。


なんでそこまで、もしかしたら。月宮はその考えが当たっているだろうなと思った。


分かった、神宮寺さんそれなら私に考えがあります。


その鬼塚って人が、演劇部にいるから言えないんだよね。

だったらその人に、演劇部を抜けてもらう様私が言ってあげる。


そりゃそうだけど。辞めるとは思えないよ。


もし私が言って辞めなかったら、先生に言って辞めさせるね。


先生は頼りになる人だから。私は先生を信頼していた。


でもね…とは言え私もう限界と、神宮寺は思った。精神的に1人で抱え込むのがもう、耐えられない。


話つけてくるね。


私は近くにいた、美雨さんに事情を話した。


ねぇ美雨さん、神宮寺さんの事見てて貰える?


ねぇ、瑠璃さん、薄情な事言うけど、大丈夫なの?

神宮寺さんなんて助けて。


もしそれで瑠璃さんが、痛い目見たら私耐えられないよ。


大丈夫話するだけ。と美雨さんに私は力強く言った。


そんな話聞く様なタイプじゃないと思うけど。


心配だなぁ。瑠璃さんも、結構甘いところあるね。葉山は、思った。

 

そう言う一面あるの、私好きだけど。

瑠璃さん、1人で行かせて大丈夫かな。

私も行きたいし、なんなら私が、代わりに行きたいぐらい。と葉山は、思案した。









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