第13話談笑
しかし2人入れば本当に凄い部になる。俺は新たな夢が出来た。
神宮寺はリハーサルの見学を終え、俺に感想を言ってきた。
先生凄いね演劇部、皆の情熱と本気を感じたよ。
神宮寺は感動しているように両手を握りしめて明るく言った。
でも入部するかは親とやっぱり、相談したりして決めことにする。
それはやっぱり適当に入ったりは、先生にも失礼だろうし、真剣に考えないといけないと、私は思ったからだ。
彼女の慎重な考えに共感を感じた。
それはそうだろう。と残念と思う気持ちを抑え返事をした。
ああ分かった。
それがいい、神宮寺の1番やりたい事を色々考えて、もし入部したくなったら先生に言うんだぞ。
うん。ありがとう先生。
それから皆部活を終え、静かに部室を後にした。
その間神宮寺と色々と談笑した。
お!スマホに付いてるストラップに気づいた俺は、可愛いね、そのストラップ。
でしょー先生良く気づいたね。これ気に入ってるんだ。
神宮寺はストラップのキャラクターについて色々説明してくれた。
親は元気でやってる?
おれと神宮寺は、はとこなので親とも顔なじみだ。
そして神宮寺の事は子供の頃からよく知っている。
うん!元気だよ。頬を赤らめ笑顔で答えてくれた。
神宮寺とは話が合うな。嬉しそうに俺の話しを聞いてくれるからだ。
昔公園で子供の頃、先生と遊んでたときとか思い出すな。手を後ろで組み俺を見やりながら言った。
ブランコで遊んだり、砂遊びしたり、楽しかったな。今でも良い思い出だよ。
覚えてくれてるんだ。俺はその事に感動した。
面倒見が良かったよね。昔から先生は。
はは、そうか?
ありがとう。
廊下を歩きながら、学校の外へと向かった。
先生今日は一日本当にありがとう。先生と色々話せて本当に楽しかった。
俺も話せて良かった、と言った。
なんだか一気に、神宮寺との距離が縮まったな、とそう思った。
校門まで送った神宮寺は、振り返って手を振り、帰路についた。
俺は神宮寺の背中を見て昔の事を思い出が蘇って来た。前は子供だったのに、成長いや、時間が経つのが早いな。
神宮寺と笑顔でお互い話してその瞳、仕草全てが特別に感じた。
今現在の彼女が何か特別な存在に感じた。それは遠い親戚などの気持ちではなく、今現在の彼女に惹かれていた。
なぜこんなにも心が騒めくのだろう?
しかし俺には月宮と言う大事な存在がいるんだ。いや、そもそも2人とも未成年で大事な生徒。
俺は教師全く最低だな。と自分を卑下した。
月宮や神宮寺は俺の尊重すべき、生徒。こんな感情を持つなんて…駄目だ。
こういう悩んでる時は、仕事するに限る。
仕事している時は、あまりそういったことは考えないからな。
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