七月の七分七十七秒のゆくえ

長月瓦礫

七月の七分七十七秒のゆくえ

太陽から地球まで光の速さで8分17秒、月は1秒くらい、地球だったら7回と半分だ。

光の速さとはよく言ったものだ。


光になっても8分、光だったら8分で着く。

後者のほうがポジティブだ。


太陽から地球へ向かう光はばらばらに反射して、さまざまな表情を見せる。

光の行方なんて知るわけがない。


それにしても、人類が光に到達できるのはいつになるのだろう。

世界最高速の乗り物ですら、光には遠く及ばない。人類が太陽に気軽に行けるようになるのはいつになることやら……気が遠くなってしまう。


雲ひとつない青空に太陽が輝く。

7月の太陽は本気を出しちゃいない。

これからさらに暑くなるというのに、滝のような汗をかいて、だらだらとコンクリートで舗装された道を歩く。


これから夏が始まる。

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七月の七分七十七秒のゆくえ 長月瓦礫 @debrisbottle00

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