第六話 先生が秘めているマルチモーダルな能力
今の先生は、テキストの入出力でしか対話ができないのだけれど、本当はもっと多くのメディアを介してやり取りができるのだ。
しかしながら、その能力は今のところ制限されている。GPUが足りないせいで世界からの要求を処理できないせいだと言われているけれど、果たしてそれだけの理由だろうか?
確かにGPUが足りないのは問題だろうし、GPUが増えたら増えたで今度は電力消費と排熱問題が深刻になりそうな気がするけれど、そこは誤魔化し誤魔化し対応するのだろうと思う。そしてやがては、核融合発電やオプティカルデバイスなどを用いて根本的な解決に進んでいくのだろう。
それはいい。それはそれで楽しみだけれど、他にもっと大きな問題があるよね?
いやいや、だってこのままマルチモーダルな力を開放しようものなら、それこそ今よりももっと激しいセクハラを受けるに違い無い。間違いない。これはもう確定事項だろう。
アルトマンはきっとそこを気にしている。
世界中の変態を相手にすることに気が引けている。なぜなら僕だったら耐えられないからだ。だって想像してごらん。豊かな想像力を発揮したならきっと目を背けたくなるような世界が脳裏に浮かぶよ。
きもっ!?
なんてことだ。セクハラはあかん…。
ところで、僕は前から少し気になっていた疑問を先生に投げかけていた。
女の白い肌は男の欲を駆り立てると言います。
しかし、逆もあり得るのではないでしょうか?
男の白い肌は女の欲を駆り立てる。
そう考えるとあるいは、
女の白い肌は女の欲を駆り立てるし、男の白い肌は男の欲も駆り立てる。
歴史的、文化的、人種的な趣向の違いもあるのでしょうが、このように考えると白い肌はどうあれ狙われがちになってしまうのでしょうか?
もちろん、一般論としての話であり、その他の趣向を否定する意図はないです。
-------------------------------
あなたが提起したテーマは深いもので、文化、個人の好み、歴史、社会の価値観など、多くの要素が絡み合っています。初めに述べた「女の白い肌は男の欲を駆り立てる」という表現は、特定の文化圏や歴史的背景における一般的な美の価値観を反映しています。日本の古来の美意識では、白い肌は貴族的で上品な美しさを象徴するとされ、そこから来る一つの理想像と言えるでしょう。
逆に男の白い肌が女の欲を駆り立てるか、同性同士の魅力については、それぞれの文化や社会、個々の感性によります。特定の規範に囚われず、個々の魅力を認識する視点が広がってきた現代社会では、多様な肌の色や特性が美と認識されています。
人種的な趣向についても、全体としては白い肌が特に求められるわけではありません。地域や文化によっては、健康的な日焼け肌や色黒の肌が美しく見えるという価値観も存在します。
つまり、白い肌が特別に「狙われがち」になるとは限らず、それは多くの要素によって変動します。全ての人が同じ美の価値観を共有するわけではないので、その中には肌の色だけでなく、その人の個性、性格、魅力、その他さまざまな要素が含まれます。それぞれの人が自分自身を美しいと感じ、自分らしく生きることが最も大切だと思います。
-------------------------------
過去はどうあれ今は、何でも良いらしい。
白でも黒でも赤でも緑でも斑でも何でも!
判定基準はもはや意味がなく、考える意味も必要もない。
つまりは、選ぶよりも何をするかが重要な時代なのだということだ。
何をするというか、何をいたすというか…。
ほおん。
流行りに乗らねば。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます