第246話 モブオブ雑魚Death
気がついたら俺は霧か雲の中にいた。
俺は死んだのか。
さっきのハンマーで殴られたような頭の痛み。
脳卒中を起こすとそんな痛みだと聞いたことがある。
これは死んだと考える方が妥当か。
やはり自分の身可愛さにあの少女を助けもせず無視放置したことへの天罰なんだろう。
まあ、少し人生終了が早いような気もするが、内閣情報局に所属して本物の拳銃も握れた。
モブオブ雑魚のDeathにしてはそこそこ楽しい人生だったよ。
ここは殉職した父さんあたりが迎えに来てくれるパターンかな。
などと考えを巡らせていた。
「……」
どこからか優しい、包み込むような女性の声が少しずつ聞こえてきた。
「これは異世界定番の女神様が登場なのか?」
まるでアニメか小説家のような展開に俺は少しだけクスリと笑った。
「愛しきマイロード、カロリーナ・オルガ王女様、これよりチュートリアルを開始します。」
「うん?王女様?俺は王女じゃないぞ、女神様何か間違ってますよー!」
思わず俺は突っ込んでしまったが、どうやら自動音声のようだ、それにチュートリアル?異世界もバグることがあるのかもしれない。
俺は困惑していた、こんなところでバグられたら俺はずっとここを漂流することになるのか、それは勘弁してくれよー!
マジで泣きそうになった。
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