第233話 転校生A
俺たちは教室に入ってホームルームを待っていると担任の
「はいみなさん、今日はなんと女の子の転校生です、仲良くしてあげてくださいね。」
俺たちは陽葵が転校してくることを知ってるので別に驚きはしない。
俺は小学生みたいに椅子を後ろにグラグラさせてふざけていた。
「そうしたら入ってちょうだい。」
俺たちは教室の引き戸のほうに注目して陽葵を迎えようとした。
ガラリと扉が開き、黒髪にメガネをかけた少女、少女、少、ん?
「
バタン!
俺は思わず叫んで思いっきり椅子ごとひっくり返ってしまった。
「コラ!
入ってきたのは少し幼く見える少女、陽葵さんとは違うストレートの短めの黒髪に赤いフレームのメガネをかけた小学生くらいの少女だったのだ、顔だちは薫子のようなハーフかクオーターのようだ。
「はい、紹介するね、
「可愛い〜」
「こんな妹欲しい!」
周りの女子から声が上がる。
なんともはや、この学校はミステリーだらけである。
陽葵が化けたのか転生したのか、それとも朝に会った陽葵が幻だったのか、まさか!いま頭を打って俺は死んだのか!
蒼は新たなミステリーの嵐に頭の中がバグっていた。
12個目のミステリーはこうしていきなり俺に襲いかかったのである。
しかし13個目のミステリーがすぐに俺に襲いかかることになるとはもはや人智を超えた現象であるんだろうな。
****
校長室にて
「川嵜陽葵さん、医師免許取得されたそうですな、おめでとうございます、それにしても医師国家試験予備試験を一発合格し年4回試験を受けられる初の新制度とはいえ医師国家試験も13歳で一発合格とは前代未聞でしょうな、日本医師会が検分した外科手術も見事なものだったと聞いております、異星人の医師免許を外国の医師免許に準じる扱いをし、厚生労働大臣がそれを認めるというも異例中の異例だとか、いやはやあなたには何もかも驚かされる。」
「そんな、お恥ずかしいですわ、こう言った普通ではありえないことが可能なのもこの明石市立航空宇宙大学ならではと聞いております。感謝に堪えません。」
「そう言ったわけで、
陽葵とセバスチャンは校長に頭を下げた。
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