※物語の世界や用語について
【世界の成り立ち】
この世界は大きく、天界と下界の2つの世界に分かれている。天界とは神や精霊といった、人の目には見えない者たちが住む世界。下界とは人間や動植物たちが住む世界だ。下界には時の国、クロノス帝国を中心に4つの大国が従属国として東西南北に位置している。
時の国、中央を治めるクロノス帝国
地の国、北を治めるモントレー王国
水の国、東を治めるジュへラルト公国
火の国、南を治めるサリンドラ王国
風の国、西を治めるクリミナード公国
【下界の人々】
人間たちが暮らす下界は大きくこの5つの国に分かれており、その国ごとにそれぞれ守護神がいる。
人間の中、特に貴族の中には魔力を持って生まれてくる者がおり、 四大元素と呼ばれる地水火風の基礎的な魔法はもちろんのこと、地の国では大地やそれに付随する力、風の国では風の…、と言ったように、守護神の力に影響する魔法を中心に扱っている。
【この世界の神々】
時の神:クロノス
地の神:スディンペル
水の神:ズールォ
火の神:テルカ
風の神:イェティス
時を司るクロノスを最高、最強神とし、それを除く四大元素の神々は四大神と呼ばれる。神は代々各国の王族や公族の長と契約し、契約者が持つ魔力を供給してもらう代わりに力を与えてきた。その神の力は “ 祝福 ”と呼ばれ、一般に使われる魔法というものを遥かに凌ぐ、四大元素の源の力にして強大なものである。
【契約】
神と人間、精霊と人間が結ぶもの。人間1人に対して1人の神、1人の精霊とそれぞれ契約できる。2人以上の精霊、神と契約することは二重契約と呼ばれ御法度とされていて、事実上不可能とされている。
【契約者】
生まれながらに魔力を持っており、神や精霊など、魔力を持っていないと目には見えない存在と契約を交わし、自分の魔力を相手に提供する代わりに、神や精霊の力を与えられし者。神は自らの契約者を選ぶことができるが、精霊にはその選択権は存在せず、契約を持ちかけられた場合は否応なしに絶対に契約しなければならない。
【祝福】
5つの神が契約した人間に与えし力。契約者はその力を常に正しく使うことが求められる。
祝福の正しい使い方、それは、自分以外の他者のために力を使うということ。
神と契約し、祝福を得た国の長は、自国を守り、自国の民を護り、より豊かな未来へ導くためにこれを使うことが求められるのだ。力が正しく使われた暁には、民の暮らしは次第に豊かなものとなり、国は繁栄の一途を辿るという。
地は息吹を、
水は潤いを、
火は温もりを、
風は癒しを、
それぞれ生命に与える力を持つ。そして唯一、時の力だけは、どの文献をくまなく探そうが、その詳細は謎に閉ざされている。そんな祝福を、他者のためではなく己が私利私欲のために使用した場合、それはペナルティー、“ 代償 ” として契約者に返される。
【代償】
契約者が祝福を私利私欲のためだけに使った時に受け取るもの。たとえ契約者の願いは叶えられたとしても、“ 代償 ”と言う形で力を使った者の身体のどこかに傷が刻まれる。
傷の程度は願いの大小で決まる。叶い易い小さな願いの場合は、擦り傷程度で済むこともあるが、より大きな力が必要な願いの場合は身体の一部を奪われることもざらにある。
【精霊】
神の一部から生まれた
【加護】
神の一部から生まれた精霊が持つ、神に似た力。魔力を持つ人間と契約すると、契約者から魔力供給を受ける代わりに、自らの加護を契約者に与える。加護にも祝福と同じ、代償が存在し、加護の使い方を誤ると、契約者は代償を受けることとなる。
【眷属契約】
人間と精霊が交わす契約で1番一般的なもの。人間は精霊に魔力を供給し、代わりに精霊は加護を提供する。人間と精霊は主従の関係となり、契約の証として、精霊は心臓がある左胸、主は右手の甲に“眷属紋”と呼ばれる紋章が現れる。この紋章により、人間と精霊の感情や感覚が共有されるようになる。主の命令には基本絶対服従で逆らうと“契りの苦痛”で全身に激痛が走り動けなくなる。だが、契りの苦痛が発動しても身体が耐えうる限りは命令に逆らい続けることも一応は可能となる。
【隷属契約】
人間と精霊が交わす契約で内容はほぼ眷属契約と同じだが、圧倒的に精霊側が不利となる契約。主従の関係以上に精霊はその立場を制圧され、奴隷そのものとして扱いを受けることとなる。命令の強制力が著しく強く、“ 契りの苦痛 ”は眷属契約のそれを遥かに凌ぎ、もはや殺してくれと懇願するほどの激痛に蝕まれる。いくら抗おうと身体は意思とは関係なく強制的に動き、命令は必ず完遂される恐ろしい契約とされる。
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