🍓ロリ巨乳の幼馴染み彼女が異世界からやって来たイケメン勇者に寝取られたと思ったら、実はイケメン勇者が男装した美少女で、しかも10年前に生き別れた血の繋がっていない妹だった話
26話:尿意② ~ 具体的な描写は避けるが ~
26話:尿意② ~ 具体的な描写は避けるが ~
ある意味で
トイレに行こうとしたら、幼馴染み彼女:
「扉は開けたままでお願い」と――。
一瞬理解出来ず「……は?」と返した
「だってぇ~、
「えぇ~? いや、そこは信用してくれよ……」
「信用したいけど、私だって不安なんだよ? こっちの気持ちにもなってみてよ。逆の立場だったらどう思う?」
「うっ……(それを言われると何も言い返せない)」
逆の立場なんて想像もしたくも無い
そこを突かれると強く否定出来る訳も無く、そもそも今は言い合っている時間が惜しいと言うか、とにかくさっさと済ませたい。
「それじゃあ扉は開けたままするから、それでいいな?」
「え? それはそれで、今度はボクが嫌なんだけど……」
想定外の事態に
「いえ、それでいきましょうウイ
「別に見られてなくても変なことするつもりは無いんだが? ――とにかく
「くっ、わざわざパンツ降ろした姿を皆に見せる趣味は無いんだけど……それで二人が納得するならやむを得ない。
羞恥心よりも膀胱への心配が勝った。
「
「お、おう」
戸惑いながらの返事の後。
途端、
(おぉ~、何というか……何とも言えないな)
初めての“パンツが脱がされる”という感覚に加え。
普段はボクサーパンツ&トランクスの二刀流である
脱がした相手は自分の姿をしており、その後ろからは少女二人が興味津々で見守る異様な光景。
普通なら緊張で中々出てこないだろうが、そこは限界に近かった尿意が優った。
トイレに座り、周囲の視線をシャットアウトする為に
音――。
具体的な描写は避けるが、車のエンジン音に混じって排尿の音が響く。
「「「………………」」」
流石に言葉に詰まるのだろう。
全員が何となく顔を逸らす気まずい時間が過ぎ。
相当我慢していた為か、それなりに長い時間を経て。
やがて沈黙をもたらした音が終わった――そのタイミングで。
緊張から解放されて瞼を開いた
「あれ? なぁ
「ん?」
そこで「あっ」と声を上げた。
「このトイレ、“音姫”付いてるじゃん!!」
――――――――
――――
――
―
かくして。
「
変わらずトイレに座ったまま、安堵の表情で尋ねた
既に窮地は脱した為に「どちらでもいいや」の気持ちで尋ねた訳だが、返って来た答えは全くの別物。
「あ、待って
「そうなのか? 女の子は大変だな」
「えっ、逆に聞くけど男子は拭かないの?」
信じられない、と言わんばかりの表情を浮かべた
「まぁ半々だな。家じゃあ座ってしろって言われてるから小便でも拭くけど、学校とかの小便器じゃ拭きようが無いからな。基本はそのままだ」
「うわっ、汚いなー。
「気が向いたらな。そんじゃあ拭くぞ」
元:勇者の身体にしては線の細い手で、トイレットペーパーを数回巻き取り。
それを股へ持って行こうとした
「どうした
「ここに来て、
「いや、触るつってもトイレットペーパー越しだぞ? 拭く為に当てるだけだ」
「それって結局、パンツ越しに触ってるのと一緒でしょ? 認められない」
「う~む……じゃあ悪いが、
「それも駄目」
「何でだよ?」
自分で拭くのがアウトなら、再び
そう思っての判断だったが、
「中身が
「でもそれは……えぇ~、じゃあどうすればいいんだよ?」
「私が拭くから」
選手交代とばかりに一歩前へと踏み出す
しかし、それにも再び「待った」がかかる。
「待つのだ、おっぱい星人――もとい、イヌガミイチゴ。そんな美味しい仕事を、このアタシがタダで譲るとでも思ったか?」
待ったをかけたのはダークエルフの少女:エリス。
どういう思考回路なのかはわからないが、拭く役目を「美味しい仕事」と認識したらしい。
「エリスちゃん、拭きたいの?」
「当然だ。ウイ
「でも、中身は
「ぐっ、そうだった!! おのれアカバネアヤトッ、何処までもアタシをコケにしやがって……ッ!!」
「いや、この状況の原因作ったのお前だからな?」
理不尽に飛んで来た怒りの視線を、
それを答えとばかりに
「そういう訳で、ここは私が拭きます。皆、文句無いよね? というか、文句あっても私がやるから」
「お、おう……」
気迫に押された――そんなこんなのトイレ事変が終わって。
今までのやり取りをどういう気持ちで聞いていたのか、運転席に座る世話係:ビクトリアが「皆さん」と久方振りに口を開く。
「そろそろお昼ですので、サービスエリアに寄りますよ」
――――――――――――――――
*あとがき
まさかトイレの話で2話使うとは……。
ちなみに「音姫」はTOTOのトイレにある「トイレ用擬音装置」の名称で、LIXIL(INAX)では「サウンドデコレーター」というそうです。
アメリカから輸入したモーターホームのトイレが「TOTO製」ということは、日本に持って来てからわざわざトイレを入れ替えたのでしょうか?
まぁ何にせよお金が掛かっていますね……。
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