🍓ロリ巨乳の幼馴染み彼女が異世界からやって来たイケメン勇者に寝取られたと思ったら、実はイケメン勇者が男装した美少女で、しかも10年前に生き別れた血の繋がっていない妹だった話
20話:招待 ~ 『ウイ姉様の洗脳解除合宿』 ~
20話:招待 ~ 『ウイ姉様の洗脳解除合宿』 ~
「エリスさぁ、もしかして
ダークエルフの少女:エリスに向けられた、冷ややかな
「何を言っているのですかウイ
「本当かなぁ~? エリス、昨日は
「だからッ、アレは完全に不慮の事故なのです!! このアタシがッ、こんな何の魅力も無い女ったらしミジンコ糞野郎に魅力を感じることなど断じてありえません!!」
「でも、さっきは
「する必要などありません!! 先ほどの事故はアタシの人生最大の汚点です!!」
と、女性陣二人が言い争いをしている間。
自分の部屋で所在なさげにしている
(俺、何でここまで嫌われなきゃならねーんだ? ……いやまぁ、理由はわかってるんだけど)
元々が
原因が何処にあれ嫌われてしまうのは致し方ないが、とは言えここは
「なぁ、騒ぐのはもういいからさっさと話を進めてくれよ。それとも今すぐ帰るか?」
「ふんッ、ミジンコの分際で偉そうに……だが、まぁいいだろう。貴様の戯言を聞くのも今日までだ」
改めて腕を組み。
それからエリスは先ほど壁に張った紙:「『ウイ
「『ウイ
「え、行かないけど」
「……え?」
「行かないよ」
「……え?」
「行かない」
「……え? な、何故ですか!?」
正面から拒否されてオロオロしだした少女に、
「だって、その合宿に行くと
「勿論です。その為の合宿ですから」
「それが嫌だから行かない。一回しかない高校一年生の夏休みは、出来るだけ
「えっ、でも来てもらわないと話にならないのですが……もうお金も払って場所も押さえてありますし」
「それはボクに承諾も無く、エリスが勝手に話を進めた結果でしょ。自分勝手で我が儘なエリスの自業自得だよ」
「ッ――」
大好きな人からの辛辣な言葉。
ギュッとエリスが唇を噛み、我慢しようとしているのは伝わって来るが、それでも瞳に涙が溢れるのは止められない。
すぐに
今の状況下で。
彼女の涙を止められる人物がいるとすれば、それは涙を流させた張本人だけ。
目尻に溜まったエリスの涙をそっと拭い、
「……ウイ、
「さっきの“自業自得”の一言でさ、エリスを突き放せたらボクも楽かも知れないんだけどね。生憎、ボクの
エリスは「グズッ」と鼻水を啜り、希望が見始めた瞳を優しく抱きしめる
「ウイ
「いいよ、
「うっ……それだと駄目です。意味が無いじゃないですか」
「でも、せっかくだし人数多い方が楽しそうじゃない? エリスのことは勿論大好きだけど、
「……ウイ
「そんな訳ないでしょ。もし本当に嫌だったら、こんな風にエリスのこと抱き締めてないし。でもさ、たまには他人を排除するばかりじゃなくて、一緒に同じ時間を過ごしてみるのもアリなんじゃない? ――駄目?」
「………………」
ムスッとした顔で、エリスがボソリ。
「夜は……ウイ
「うん、いいよ。久しぶりに一緒に寝ようか」
微笑ましい小さな願いを受け、
■
「フハハハハ!! おいアカバネアヤト!! ウイ
数分前の泣き顔は何処へやら。
まぁ流石にガン泣きされるよりはマシだが、それでも
「いや待ってくれよ。だから俺は補習があるって言ってるだろ。
「いいじゃん別に。オンライン環境があれば補習は何処でも出来る訳だし、必ず家でやれとも言われてないでしょ?」
「そりゃそうだけど、家でやるのが前提だから先生も注意してないだけだろ」
「
「お前等は少し自由過ぎる気もするが……まぁでも、確かにそれもそうかもな」
補習の目的――それは“家で勉強すること”ではなく、入院による“勉強の遅れを取り戻すこと”。
その場所が「家」だろうが「学校」だろうが「図書館」だろうが「プライベートビーチのある別荘」だろうが、勉強の遅れを取り戻すことが出来れば基本的に問題無い、筈だ。
ただし、
現実問題として彼が「未成年の高校生」であることに変わりはない。
「マジでその合宿とやらに行くなら、父さんと母さんの許可を貰わないと。でもさっき『異世界庁』に出掛けたばかりだし、流石に電話一本でって訳にもいかないよなぁ……」
「ふんっ、それなら問題無い」
エリスがベッドから飛び降り、クイッと親指で部屋の扉を指す。
「貴様の世話を焼くのは癪だが、ウイ
――――――――――――――――
*あとがき
続きに期待と思って頂けたら、本作の「フォロー」や「☆☆☆評価」を宜しくお願いします。
お時間ある方は筆者別作品「■黒ヘビ(ダークファンタジー*挿絵あり)/🦊1000階旅館(ほのぼの日常*挿絵あり)/🌏異世界アップデート(純愛物*挿絵あり)」も是非。
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