🍓ロリ巨乳の幼馴染み彼女が異世界からやって来たイケメン勇者に寝取られたと思ったら、実はイケメン勇者が男装した美少女で、しかも10年前に生き別れた血の繋がっていない妹だった話
19話:絶叫 ~ パンツ越しに乗っかる体重 ~
19話:絶叫 ~ パンツ越しに乗っかる体重 ~
~ 引き続き
ダークエルフの少女:エリス――顔を真っ赤にして我慢していた彼女が気持ちが、弾けた。
「うわぁぁ~~ん!! ウイ
「お~、よしよし。泣かない泣かない」
抱き付いてくるエリスを胸に受け止め、抱擁と共に小さな頭を撫でる
その光景は妹を慰める姉の姿そのもので、彼女は優しく撫でながらも視線と言葉で「隣」に釘を刺す。
「
「え、今のは俺が悪いのか? そもそもお前だって、昨日さんざんエリスを泣かせてたじゃねーか」
「それはそれ、これはこれ。ボクがエリスを泣かせるのは良くても、
「うっ、なんか理不尽な気が……」
「理不尽に耐えるのも
「おい、俺の目標を知らない王様に定めるんじゃねーよ。俺は絶対そんな王様にならねーぞ。絶対にな」
「はいはい、戯言は寝てから言ってね」
変なことを言っているのは
これには
「おいアカバネアヤト、アタシ越しにウイ
「そう凄まれてもなぁ。ウンコとかおしっことか口にする奴に言われたくない」
「うるさい!! かくなる上は“Bプランに”して本命プラン――『ウイ
――――――――
「説明しよう!!」と自ら口にして。
ダークエルフの少女:エリスが、何処かから持ち出した「『ウイ
(普通、人の部屋の壁に勝手に貼るか? ……まぁ別にいいけど)
画鋲で穴を開けられたら「ちょっと待て」となるが、セロハンテープで貼るくらいなら許容の範囲内。
ただ、紙が大き過ぎる故にエリスの身長では届かない場所があり、一所懸命「う~ん」と背伸びしているが……。
「く、上の方が貼れない……ッ」
「全く、しょうがない奴だな。ほら、テープ貸してみろ」
隣の
「フンッ、失せろ。貴様に貼って貰うくらいなら死んだ方がマシだ」
「えぇ……もっと命は大事にしろよ」
手伝いを買って出ただけでギロリと睨まれた。
あまりの横暴(?)っぷりに呆れる
ビシッと、エリスが壁際の床を指さす。
「何をしている? 早くそこに丸まってアタシの踏み台になるのだ」
「え、さっきの会話の何処にそんな話があったんだ? ってか普通に嫌だし」
「嫌? アタシの踏み台になれるのに?」
「それで俺が喜ぶとでも? 本気でそう思っているなら病院に行くこと強くお勧めするぞ」
「むぅ~。貴様を踏んづけて良い気分になりたかったのに……」
一切隠す気の無い、正直過ぎる感想を吐いた後。
エリスは仕方なしと両手を上げて降参のポーズを取った。
「何だ、負けを認めるのか?」
「違う、さっさとアタシを持ち上げろってことだ。そのくらいの仕事なら貴様でも出来るだろう?」
「そこまでやるなら俺が貼った方が早いだろ」
「アタシが貼るんだ!! 自分の仕事くらい自力で完遂してみせる!!」
どうしても自分で貼りたいらしい。
何のこだわりか知らないが「結局は俺が手伝ってるじゃん」という訂正を
小さなことでも彼女なりの“こだわり”を持っているのがわかり、それは素直に良いことだと思った為だ。
「
苦笑いを浮かべる
両手を上げるエリスの背後に彩人が立つと、ふわりと漂うモノが鼻に届く。
(ん、何か良い香りがするな……ちょっとバニラっぽくて甘い感じだ)
ダークエルフという種族的なモノか、それともエリス固有のモノか。
それがどちらにせよ、ただ匂いを嗅ぐ時間を続ければ「変態」と言われそうなので、先の感想は早々に胸の内へ秘め、
「ひゃッ!?」
驚いたエリス。
彼女を肩車で「よっ」と持ち上げると、すぐさま「
「痛って、何すんだよ?」
「何するはこっちの台詞だ!! 何で肩車したのだ!?」
「何でって、こっちの方が高いだろ?」
「ここまで高くなくていいし!! っていうかすぐに降ろすのだ!!」
「何でだよ? せっかく持ち上げたんだからさっさとテープ貼れって」
「いいから降ろすのだ!!」
「ちょッ、あんま暴れると――」
床に倒れる事態は避け、何とかベッドに倒れ込んだ
その背中には日頃から慣れ親しんだマットの感触があるものの、天井を向いている筈の顔には、“エリスの体重がパンツ越しに乗っかっていた”。
「ッ~~!!」
その顔を真っ赤に紅潮させた彼女の見下ろす視線と、息の出来ない
一瞬の静寂を経て、
――――――――――――――――
*あとがき
続きに期待と思って頂けたら、本作の「フォロー」や「☆☆☆評価」を宜しくお願いします。
お時間ある方は筆者別作品「■黒ヘビ(ダークファンタジー*挿絵あり)/🦊1000階旅館(ほのぼの日常*挿絵あり)/🌏異世界アップデート(純愛物*挿絵なし)」も是非。
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