🍓【ロリ巨乳の幼馴染み彼女が異世界からやって来たイケメン勇者に寝取られたと思ったら、実はイケメン勇者が男装した美少女で、しかも10年前に生き別れた血の繋がっていない妹だった話】
18話:醜態 ~ 恋の熱が冷めるってのはあるかもね ~
18話:醜態 ~ 恋の熱が冷めるってのはあるかもね ~
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「フハハハハ!! 遂にアタシ自ら来てやったぞッ、敵の根城に!!」
部屋に入るな否や、
その後にピョンピョン飛び跳ねながら、ダークエルフの少女:エリスが声高らかな笑い声をあげる。
どう見ても遊んでいるその姿はただの子供にしか見えないが、一応は13歳という話なので、日本で考えれば中学1~2年程度の年齢。
そう考えると、
ただ、褐色の肌と長い耳を持つ彼女の見た目がどうであれ、昨日の今日で赤羽家にやって来たのは問題の様にも思えるが……。
「なぁ
「まぁエリスだからねぇ」
「前にも言ったけど、彼女の親は国王にも顔が効く権力者だから、自由に動けるように裏回しでもしてるんじゃないかな。多分、ボク等が気づいてないだけで近くにはSPも居ると思うし、そもそも“ビクトリアさん”が連れて来たわけだからね」
「ビクトリアって、下のリビングで待機してる黒スーツの世話係か?」
「うん、あの人が近くにいればエリスの護衛は問題無い。まぁそのビクトリアさんに内緒で、エリスがたまに無茶を強行するのが問題だけど」
「その無茶の1つが、俺を攫った昨日の一件って訳か。全く、権力持ったわがまま娘は面倒だな」
「そこがエリスの可愛いところでもあるんだけどね」と、
「ちょっとウイ
「あぁゴメン、あまり聞いてなかった。その可愛い声でもう一度教えてくれるかい?」
「きゃッ、世界一可愛い声だなんて……もう~、ウイ
「ボクもエリスのことは好きだよ」
エリスが抱き付き、それを優しく受け止める
いきなり始まった二人のイチャイチャを前に、
(俺は一体何を見せられてるんだ……?)
女の子二人の仲睦まじい光景。
それ自体は尊いというか眼福というか非常に素晴らしいことなのだが、自分の部屋で親密な時間を過ごされても困る。
「あのさ、俺はこれから補習しなくちゃいけないんだよ。イチャつくなら下のリビングに行ってくれねーか?」
「むっ、うるさいぞアカバネアヤト。アタシとウイ
「邪魔するなって言われても、ここは俺の部屋なんだが?」
「全く、ああ言えばこう言う奴だな。これだから貴様はモテないのだ」
いや、むしろモテてるんだけど? という言葉は流石に口を出る訳にはいかない。
思い上がりも甚だしい考えをグッと心の奥に押し込め、
「それで、今日は何しに
「ふんッ、アタシが貴様に謝ることなど天地がひっくり返って吃驚仰天してもあるものか。今日は“次なる一手”を打ちに来たのだ」
「次なる一手?」
あまり良い予感のしない言葉を
そしてビシッと、小さな手で
「アタシは考えた!! ウイ
「そうか、具体的には?」
「貴様が物凄くカッコ悪いってことがわかれば、ウイ
エリスの真剣な眼差しを受け、彼女が「う~ん」と曖昧な反応を見せる。
「まぁそうだね……“物凄くカッコ悪い”っていうのがどのくらいのレベルかにもよるけど、好きな人のカッコ悪い場面を見てしまったら、恋の熱が冷めるってのはあるかもね」
「フハハハハ!! 今のを聞いたかアカバネアヤト!? ウイ
「確定かどうかは知らないけど、うるさいから帰ってくれないか?」
「馬鹿を言え、本番はこれからだ!! さぁ、今から貴様にはカッコ悪くなって貰うぞ!! 見るも
「晒すがいいのだって、具体的にどんな醜態だ?」
付き合うのも馬鹿馬鹿しいが、少しは付き合わないと帰ってくれそうにもない。
それで仕方なく話を進めた
「今すぐここで、ウンコを漏らすのだ!!」
「え? 普通に嫌だけど……ってか駄目だろ」
「……え?」
「え?」
「……え?」
「いやいやいや、『え?』はこっちの台詞だから」
何故かエリスが「理解出来ない……」という顔を向けて来るが、理解出来ないのは
自室で、それも人前で大便をするなんて論外というか、議題に乗せる方がどうかしている。
「あのなぁエリス、ちょっとした内容なら付き合ってやっても良かったけどさ、流石に人前で大便する訳ねーだろ。ちょっと考えればわかるだろ」
「え、じゃあウンコが駄目ならおしっこでもいいぞ?」
「いいわけねーだろ。ってか、女の子がウンコとかおしっことか、あまり人前で口にしない方がいいぞ。俺よりよっぽど醜態を晒してる自覚を持とうな?」
「ッ~~!!」
墓穴を掘るとはこのことか。
ダークエルフの少女は自ら醜態を晒し、褐色の肌を顔を赤く染め上げた。
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