🍓ロリ巨乳の幼馴染み彼女が異世界からやって来たイケメン勇者に寝取られたと思ったら、実はイケメン勇者が男装した美少女で、しかも10年前に生き別れた血の繋がっていない妹だった話
11話:愛人 ~エロ本とかマジで持ってねーよ~
【1章:エリス襲来編(全12話/完結済み)】
11話:愛人 ~エロ本とかマジで持ってねーよ~
7月下旬。
退院 ⇒ 復帰から三日目で、高校一年生である
本来であれば夏休み初日から遊びに出かけたいところだが、
というのも、1学期の後半が入院生活で終わってしまった為、この夏休みの間に「補習」を行う必要があるのだ。
ただし、教師の働き方改革の影響で、補習のほとんどは「動画学習」。
自宅で指定の教育アプリにログインしていれば出席扱いで、8月中旬に行われるテストに合格すれば追加の補習も無くなる――という訳で。
登校もせず家で勉強出来るのをいいことに、夏休みの初日から年頃の乙女二人が
「なぁ
「え? 協定って……どういうこと?」
不透明な話に「はて?」と首を傾げたのは、幼馴染みの彼女:
そして彼女に首を傾げさせたのは、異世界から“戻って来た”義理の妹:
真剣な眼差しを
「――悟ったんだ。このまま
「ちょッ、え!? 何言ってるの?」
「
「何処が!? 悪い話でしかないんだけど!!」
「
「みゃみを(何を)?」
「例えばそう、
「みょめみゃ(それは)――それは絶対に駄目」
人差し指から唇を離し、
その睨みを受け、彼女はコクリと頷く。
「そうだろう? 自分が知らないところで、他の女に
「……それ、私が居るところならするってこと?」
「勿論」
「どっちみち駄目じゃん」
「そう。どっちみち駄目なら、許可した上でボクにルールを守らせた方が得策だよ。もし愛人を認めてくれなかったら、ボクは
キリッと、中性的な整った顔立ちで
台詞の内容次第では「ドキッ」と鼓動が高まっていた可能性もあるが、如何せん内容がアレなので、
「どうだい? じゃなくてさ。そもそも
「無いね。そんな選択肢がこの世に存在するなら、ボクは今頃ここに居ない。そうだろう?」
「そんな自信満々に言われても……」
「そりゃあ自信満々に言うさ。
「わ、私だって負けるつもりないんもん!! 絶対に
「あのさ、少し静かにしてくれるか?」
閉口。
話題の中心となっていた
タブレットで「授業の動画」を真剣に見ていた
かくして静かになった二人だったが、それも結局は長続きしなかった。
「ねぇ
「アホか、そんなの教える訳ねーだろ。ってか、エロ本とかマジで持ってねーよ」
「あー、それもそうだね、今頃の男子なら全部ネットで見てるか。それじゃあ
「今の流れで貸すと思うか?」
テーブルの上に置いていたスマホを自分の方に引き寄せる
普段なら、余程のニュースじゃない限り内容をチェックすることも無いが、今回ばかりは話が別。
テロップに表示されたのは以下の文面だった。
『緊急生放送:異世界から交換留学生が急遽来日!!』
「ん、また誰か来るのか」
「
「いや、何か異世界人がまた日本に来るらしい。緊急生放送って書いてるから、テレビで中継してるっぽいな」
この話題には補習の動画も一時停止。
いそいそとリモコンでテレビを付けると、早速「緊急生放送」と書かれたテロップが目に入る。
画面にはテーブルと椅子がズラリと並んだいわゆる「会見場」みたいな場面が映り、『異世界庁』と大きく書かれたパネルの前で複数の人間が座っていた。
中央には“異様に長い耳”と“褐色の肌”を持つ銀髪の少女が居て、何処からどう見ても彼女が異世界人であることは疑うまでも無い。
「おぉ~、もしかして“ダークエルフ”ってやつか?」
「だよね。初めて見たけどお人形さんみたい」
少し興奮気味に語る
地球人からすれば極めて稀な存在であり、その反応もごく自然なものだったが、異世界から戻って来たばかりの
「……エリス?」
ポツリと、
恐らくは「名前」だろうことが容易に想像つくものの、何故あのダークエルフの名前を知っているのか、それを
『それでは、只今より『異世界庁』による交換留学生の――』
『おいッ、見ているかアカバネアヤト!!』
「……ん?」
一瞬、
ダークエルフの少女がマイクを手に取り、司会の進行を遮ったかと思えば、何故か自分の名前を呼んだのだ。
最初は同姓同名で別人の話かとも思ったが、続いて飛び出した“この発言”により、自分を指していることが確定する。
『アタシは今日、貴様からウイ
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