4話:事故 ~大型トラックは悪くない~
“72時間”。
コレは
「
「
「
この3日間で、
確かなことは「数えるのも億劫になるレベル」ということだけで、誘われる度に「
『なぁ勇者、悪いけど
見かねた
それどころか――
『だからこそ、キミ達に別れて欲しいって言ったんだよ。
この様に「宣戦布告」とも取れる宣言を繰り出す始末。
今や
「なぁなぁ、
「やっぱ
「でもよ、勇者は滅茶苦茶イケメンだぜ? 俺だったら勇者だな」
「私も勇者くん派かなぁ~。でも
「そうそう、どっちもイケメンだし。はぁ~、
確かに、“状況”だけを見れば
イケメン二人に挟まれる形となった
それもその筈で、教室を覗きに来た上級生の一部から“こんな声”が聞こえてくる。
「勇者くんと付き合う気無いならさー、キッパリ断ればいいのに」
「どっちを選ぶか時間かけて吟味してるんじゃないの? 1年のくせに良い御身分ねぇ」
「チビで無駄に胸大きいのが自分の武器だって知ってるのよ。あーやだやだ」
嫌み、妬み、嫉妬。
話題の中心となれば必然的に付いて回る「負の一面」だが、それに耐性の無い人間にはかなりキツイ。
彼氏という立場を差し引いても、
「
「そ、そんなことないよ。
「よくねぇよ。上級生だからって偉そうにしやがって。ちょっとアイツ等に一言――」
「よーし、席に着けー。授業始めるぞー」
教室の扉をガラガラと開け、入って来たのは国語の男性教師。
タイミング悪く行き場を失った
■
~ 放課後 ~
町に鳴り響くクラクション。
危険を知らせる機械の大声も虚しく――“交通事故”が起きた。
赤信号を無視して横断歩道に入った学生が、大型トラックに
事故に遭ったのは近くの高校に通う男子生徒。
彼の胸ポケットから飛び出した学生証には、『
―――――――――
*あとがき
先にお伝えしておくと、異世界転生はしません。
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