第7話 耐えられず昼寝。

「とりあえず100均で使い捨ての食器を買ってこよう。あと必要なものはなにかな……」


 そう思いながら、100均とウメキヨとスーパーが並ぶところに車を飛ばす。

 100均の前に車を止めて、お弁当とかが並ぶコーナーへ。


「へぇ、使い捨ての紙食器って結構いろいろな種類があるんだ。ええと、どんぶりタイプと、汁物にも使えそうなお皿と、あとは~紙コップ。大きめのほうがいいかな」


 それと割り箸と、プラスチックのスプーンも一応買っていく。ビニール袋も念のため買っておくかぁ。


 その後はスーパーに移動し、飲み物コーナーへ。今朝見た限り、2Lのアクエーリはもう飲み切りそうだったから、冷たいののほうがいいかなぁと思って、500mlの奴を何本か買い込む。


「こんな感じかな。うーん、普通の買い出しもしたいけど、いったん家に帰るか。もうお昼近いし、薬を飲ませないと」


 ということで、いったん帰宅。

 夫氏は普通に眠っていただけで、薬を持っていくとのろのろと起きた。


「よく寝てたね。ほら、薬もらってきたから飲みな」

「うー……」


 あいかわらず「うー」としか言わないながらも起き上がる夫。熱はやっぱり39度近く。発熱からもう一日半? 経つのに、まだ熱が下がらないんだな。


 袋から薬を取り出し、一錠ずつ紙皿の上に出して、それを夫にコップと一緒に差し出す。

 夫は錠剤をざらざらっと一気に三つも四つも口に入れて、麦茶で流し込んでいた。喉が痛いのによくやるわ。


「あとこれ、トローチね。きちんと舐めておきな」

「ういー……。あとこのマスクもういらない」

「え、潤うタイプのマスク、いらんかった?」

「なんていうか、口に張りついて重い……」


 oh……わたしが冬場愛用しているマスクは夫には不評だったか。あまったぶんは袋に包まれているから、外側をしっかり消毒して、中身はわたしがいずれ使おうと思いつつ……。

 ということで普通のマスクになった夫。一度トイレに立って、また布団へ。


「お昼ご飯はどうする? 今11時半だけども」

「んー、まだいいや。すいてないし」

「朝ご飯食べたの9時くらいだもんね。そりゃお腹も空かないか」


 ということで寝室を出て、あちこち消毒、トイレ掃除、消毒、手洗い、消毒……と。


「というか夫氏はお腹空いていないだろうけど、わたしはペコペコだよ。朝ご飯も食べてないよ」


 気づけばもう昼ご飯の時間だよ。とりあえずご飯があまっていたので、納豆で掻き込む。贅沢にインスタント味噌汁もつけてやったぜ。

 洗い物をして、タオルが溜まってきたので洗濯物を回し、またあちこち消毒して……とやっていて一息ついたら、急に眠気が襲ってきた。


「うぅ、昨日は6時間睡眠だが、その前は4時間くらいしか寝てないもんな。ちょっと横になるか……」


 間違っても子供たちの下校まで寝るわけにはいかないと、ひとまず14時くらいに目覚ましをセットして、そのまま居間の床に寝っ転がって寝た。

 有印良品で買ったクッションがもちもちで、もちもちな眠りにあっさり引き込まれたぜ……もちもち、もちもち……。


 とはいえ、スマホに頼ることなく30分後には、なぜかぱっちり目が覚めた。ちょうど13時。


「夫氏~、ご飯はまだ大丈夫? 先に買い物に行ってきていいかな?」

「どうぞ~……」


 ということでそこそこの暑さの中、マイバスケットを手に、さっきも行ったウメキヨへ……行こうとしたけど、なんかこう、連日のように短時間で再訪しまくっているので、また行くのが微妙につらい気持ちになっちゃって。

 距離的にはちょっと遠いけど、15分くらいで着けるウメキヨ、スーパー、雑貨屋が並ぶほうへと足を伸ばした。

 田舎の町中、こんなふうにスーパーとドラッグストアが並んで建っている場所があちこちにあるから本当に助かる。

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