　大日本帝国から譲渡された旧朝鮮半島・現エレツ半島の旧京城現東エルサレムにおける東方イスラエル国樹立宣言

　今日まで、ユダヤ民族はユダヤ民族ゆかりの地であるエレツ・イスラエルへの帰還を願っていた。

　その地でユダヤ民族の精神的、宗教的、政治的アイデンティティが形成された。

　その地でユダヤ民族は最初に国家を建設し、民族的かつ普遍的重要性を持つ文化的価値を創造し、世界に聖書として永遠の書物を与えた。

　ユダヤ民族は、その地から強制的に追放されてからのちも離散を通じて信仰を堅持し、その地への帰還とその地での政治的自由を回復する為に祈り、希望を持ち続けることを一度たりとも断念しなかった。

　ユダヤ民族は、このような歴史的かつ伝統的なこだわりによって、その後の各世代に関わらず古の領土に再建することに駆り立てられてきた。

　最近の数十年でユダヤ民族は数多く帰還した。ユダヤ民族は、開拓者・移民・守備隊として砂漠を緑に、ヘブライ語を復活させ、村落や都市を建設し発展する共同体を創造し、経済・文化を支配し、平和を愛好するが防衛法に熟知し、すべての住民に進歩の祝福をもたらし、民族独立に向けて鼓舞した。

　ユダヤ暦5657年、ユダヤ人国家の精神的父テオドール・ヘルツェルの召集により、第一回シオニスト会議が開催され、ユダヤ民族がその郷土に民族再生する権利を有することを宣言した。

　この権利は1917年11月2日のバルフォア宣言において承認され、国際連盟の委任統治においても再確認された。

　しかし、ユダヤ民族が願い続けてきたその地におけるユダヤ人国家樹立の国際的な認可は未だ得られず、バルフォア宣言の内容の一部は未だ実行されていない。

　ユダヤ人国家を再建することによって、永住地のない人々の問題を解決する緊急性は高まり続けており、我々は最終的なその地への帰還を悲願としているが、地球上における速やかなユダヤ人国家の再建を目指さなければならなかった。

　そんな中、ユダヤ民族に手を差し伸べてくれたある一つの国家が存在した。東アジア最大の大国、大日本帝国である。

　ユダヤ民族の窮状を深く憂慮していた帝国の皇帝（昭和天皇）は、日本民族の祖先が血を流して獲得した朝鮮半島をユダヤ民族へ割譲すると決断したのだ。聖書という永遠の書物に記された神事に匹敵するこの英断は、我々ユダヤ民族の心に永遠に刻印されるものである。

　我々は今夜、すなわち西暦1933年9月21日・ユダヤ暦5694年ティシュリー月1日、ローシュ・ハッシャーナの夕べから、西暦1934年2月1日までに選出された憲法制定議会によって制定されるであろう憲法に従って、国家の選出された通常権力の樹立までの間、シオニスト機構が暫定国会として機能し、その行政府である暫定国民政府は「東方イスラエル国」と呼ばれるユダヤ人国家の臨時政府となる。

　東方イスラエル国は、ユダヤ人移民及び離散民の集合の為に開放され、我々が今日までのユダヤ民族のように不当な迫害を受けていたり、国家が存在せず苦しんでいると判断した特定の民族に対しても開放されている。

　東方イスラエル国は、すべての住民の利益のために国家の発展を促進し、イスラエルの諸預言者によって予言された自由・正義・及び平和に基づき、宗教・人種・性に関わらず、すべての住民の社会的・政治的諸権利の完全な平等を保証し、すべての宗教の聖地を保護する為に行動し、国際連盟の精神で忠実であるよう努力し続ける。

　我々は、国家建設に際してユダヤ民族を援助し、東方イスラエル国を諸国民の仲間として受け入れるよう国際連盟に訴えるものである。

　我々は、平和と良き隣人である為に、近隣諸国の政府と国民と共に協力し合い、祖国に入植した主権を持つユダヤ民族と相互扶助の絆を樹立するよう呼びかける。

　我々は、離散したユダヤ民族に対して移民と建国の仕事の為にエレツ半島とその周囲に結集し、何世代にもわたる夢の実現、すなわちイスラエルの贖罪、そしてその地への帰還の為に偉大なる闘争に共に立ち上がるよう呼びかける。

　東方イスラエル国の礎に、そしてその地への帰還への第一歩となることを願い、新たな祖国の地において、暫定国会本会議において本宣言への署名者を添付するものである。