第3話

登校すると、


 「あ、おはよう羽村」


「おはよう!!俺今日頑張るな」


「頑張って!!」


ありがたいことに、今日は妄想は抑えられてるらしい。


 「あっ来たよ!羽村」


「本当か」


そして、金井さんが教室に入って来た。


 「おはよう、金井さん」


「・・・おはよう」

何か不機嫌??


 【べぇー!!】

うわぁ、ビックリした。急に出てきた。自分の妄想にビックリするの世界で見ても俺だけだよな。


 「クスッ」

あれ、今金井さん笑った??何か面白いことあったんだろうか?


 「あ、家井」

おっ羽村がんばれ!


 【べぇー!!優くんなんて知らない!!】


「・・・何かな??羽村くん」


 【優くんのばぁか!!バァカ!!】


「今日、放課後・・・た・・・た・・・体育館裏に来て欲しいんだ」

めっちゃ緊張してるけど、聞き取れるぞ!!


【あぁどうせ振るのに!!優くんのばかぁ!!】


「えっ、それって」


 【ほら!優くん!!ここで私に俺も話がある。校舎裏に来てくれてってドロドロ展開に】


しないよ。それより頑張れ羽村


「大事な話がある。」


よく頑張った、羽村


 【もう!!優くん!!親友の恋を本気で応援する良い子だけど、相手が私だからよくないよ!!】

 

「それじやあ、来てな」


頑張ったな、上手くいくと良いな。


 【あぁもう、怒った。こうなったら告白まで後悔させてやる】


 ーーーーーー


 俺は今、親友の今日の告白を応援したいのにさっきから、


 【どう次は、チャイナだよ】


 妄想が止まらない。


 さっきから次々と衣装を変えて俺を誘惑してくる。


 と言うか自分でそんな妄想をしている。


 ダメだ!ダメだ!!親友の恋人になるかも知れない相手なんだ。ただでさえ金井さんに失礼なのに、余計悪い。


 【もう、優くん!!真面目で優しくて良い!!けど今は違う!次はブルマよ!!】



 それから、衣装かえのあとは、デートの妄想よ、プールのような恋人のする妄想をしてしまう。


 まるで、俺が親友の告白を応援をしていることを後悔させるように。


 【そうだよ!!そうしてるんだよ!!優くん!!】



そして、告白の時はやって来た。

 

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