第三話「前夜」
そんな状況の中、再び爆破事件が「万国博」を1週間に控えた市内で巻き起こり、世の中はまた大きな衝撃に包まれることを、まだ知る由もなかった。
市内は、万国博の開会式が行われ盛り上がっていた。一般参加の国民から各国の首脳、そしてこの国の首相、天皇陛下までが招かれ厳重な警備体制が敷かれていた。市内は平和1色の歓迎の雰囲気に包まれていたが、再び大浜で爆破事件が巻き起こり、平和な空気を一瞬で崩すことになった...
その事件は、港湾都市大浜のランドマーク的存在である「おおはまツインゲートタワー」が爆発し、崩壊するというもの。崩壊の仕方がかつて市長や警察署を襲った爆発事件そっくりであったため、模倣事件として警察は操作を進めているというのだ。人々はあわただしく動き回り、市内にはサイレンが鳴り響いていた。市民に愛されたタワーの崩壊は大きな混乱と衝撃を与えることとなる。
市内の道路は完全に封鎖され、険しい空気が市内に立ち込めていた―
変革の暁 桜国 @sakurakoku
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