毎日の様に見る
@death31
それは柴わんこ
此方は私が実際に見ただけの感想文。性的な描写がありますのでご了承の上、お読みください。貴方の暇潰しの一部になれれば幸いです。秒速で終わります。
この日も仕事が無事に終わり、愛車を走らせる中で大体見かける存在がいる。それは我がもの顔でお爺さんに抱っこをされて散歩をしている柴犬。ここ1年間程、同じ道を通って通勤しているが帰りは大体その姿を見かける。雨の日は居ないが雨さえ降らなければ大体、同じ時間帯で散歩をされているらしい。(さて、今日はどうだろうか)と思いながら必ず止まる赤信号の停止線前で車を止めて横断歩道へ目を向ける。今日もいた。柴犬とおじいちゃん。変わらず至極当然という顔をして抱かれ、前を見つめている凛々しい顔。おじいちゃんも同様、淡々と前を見て信号が変わるのを待ち続ける。
そんな日常の中で一度だけ奇跡を見たことがある。柴犬がおじいちゃんの隣で歩いていたことがあった。嘘だろう?何の気の迷いだ?そう思った矢先、いつもの横断歩道に着くと前を向いていた柴犬の目線はおじいちゃんの方へ。まさか…と思った。おじいちゃんは何も言わず、そのまま柴犬を抱き上げて歩道を渡っていった。
こういった細やかな日常が私の帰りを少し楽しみにしてくれる一コマ。帰れるんだなと改めて実感する。今日もまた散歩に出ているのだろうか。その平和な日常が少しでも長く続きますように。
終了
毎日の様に見る @death31
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます