眠りたいけれど夢は見たくない
よく眠れない状態が今も続いている。6月頃から頻尿の症状はほぼ無くなり、朝まで眠ることはできている。しかし、以前と比べると睡眠時間が短くなった。睡眠導入剤や興奮を抑える薬を処方されているが、不安が強い状態では効きが悪い。
元々は6時間から7時間睡眠だったのが、4時間から5時間睡眠だ。まあ、尿意で2時間ごとに起こされるよりはまだ良い。
通院しなくなった精神科の医師は「人間、5時間も眠れば十分なんだ」と言っていたが、私にとっては少し足りない。個人差というやつだ。
二度寝をすればいいということにはならない。夢を覚えているような浅い眠りでは、逆に疲れてしまうからだ。
幼い頃から悪い夢を見やすい。覚えていないだけで、楽しい夢も見ているのかもしれないが。
追いかけられて必死で逃げたり、不完全なエレベーターに乗って急降下したり。そんな感じの怖くて怯える夢だ。
脳が活発に動いているせいだと思うが、起きた時に疲れを感じる。
一人暮らしをしていた時、夢の中で腕を
かつて流行したホラー映画の夢なんかは最悪だ。呪いのビデオの映画である。中学生の頃に友達の家で視聴したのだが、ホラーというジャンルを嫌いになるほど怖かった。見たことを激しく後悔した。
昨年あたりに新作が公開されて、やたらとPRしていたはずだ。長い黒髪の女性がキャラクター化されているが、本当にやめてほしいと思った。
リビングのテレビの前にいて、砂嵐が映る。この夢ばかりは怖い夢だと気付く。目を覚ますため、必死に「起きろ! 起きろ!」と体を動かそうとするが、全く動かない。
やっと目覚めたと思ったら、まだ夢の中にいて、テレビに砂嵐が見える。まだ終わっていないと分かり、起きようと同じことを繰り返す。
4回目くらいで現実世界で目が開く。朝から疲労感が酷い。
あと、夢の中でも働いていたりする。今でも量販店での仕事の夢を見ることがある。1年も勤めなかった上、15年以上も前のことなのに。夢にまで見てしまっては、忘れたくても忘れられない。それだけ心の大きな傷になっているということなのだろうか。
今の仕事の夢を見ても、忙しく走り回っている。
疲れて朝を迎えないためにも、できるだけ二度寝はしたくない。入眠したら朝までぐっすりが理想的だ。
昼寝は別の理由もあってできていない。何もしていない私には価値がないのではないかと思い、1月からずっと落ち着くことができないでいる。疲れていても、動かなければいけないという気がして、心身ともに休めないのだ。
「少し休もうよ」
「休んだらツケが回ってきて、後で苦労するから」
私の脳内会話である。休息をとりたい自分と、不安を消すために動きたい自分の争いだ。
講座を辞めるまで、課題の製作に空いた時間を費やしていた。それが無くなって、自由に使える時間が増えたはずなのに「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」と
以前の私に比べると異常なまでに、部屋を片付けたり、庭や家庭菜園の手入れをしている。
好きだったものへの興味が薄くなったので、部屋がかなりスッキリした。手元に残したものは、私の人生で本当に大切なものなのだろうと思う。
これから先は上手く休んでいきたい。このまま走り続ければ、せっかく回復してきた精神状態が再び悪くなってしまうかもしれない。
適度に動いて、適度に休む。今はそれが目標だ。
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