第6位はあまりにも弱すぎる
@Jangy
第1話空きの席6位
朝頃だろうかコンビニに行こうとする道で僕は死んだ。
周りは白く見る限りどのくらいの広さなのかわからない
この場所に来てから大体4時間くらいか
そんだけ考える時間があれば落ち着きもする
などと考えていると
とてもかわいらしい少女が歩いてきているのが目に入った
僕を見つけるや少し足早にこっちへ来る
「お客様~!!!」
彼女はそう叫びながらこちらへ来ている
いやお客様って...え、これから金でもとられるの?
彼女が僕の目の前に来ると息を整え
「本来であればこちら側の世界からの干渉は禁止されているのですが・・・」
彼女は何を言っているんだ
こちら側?ここは火星なのか?ついに火星人はテレポート的な何かを手に入れたのか!?
すごく馬鹿だな僕は...と思っていたところで話が耳に入ってきた
「なので!お客様には
破席?え、席壊れるの?
「転生?破席?なんなんですか?それにあなたは誰なんですか?」
「あれ?あたし名乗ってませんでしたか?
あたしは『天使』マレキサ、神様に命じられて
お客様『斎近 太多」《さいきん ふとた》様を転生させますって話をさっきしました!」
この人は天使らしいそりゃかわいいわけだ
「なら破席とは何なんです?」
破壊する席なのかな
「破席とはですね!転生先の世界で最強に強い6人の戦士のことです!
説明しますと
第5位魔法使いで最強の『
第4位剣士として最強の『
第3位テイマー最強である『
第2位アンデッド最強である『
第1位人間で最強の『
ちなみに第6位の破席とは
壊れても問題ない席つまりいらない子です!」
最後、今最後なかったら凄く期待もてた
「つまり僕の転生先はいらない子であると?」
「そうです!」
「ほかの席はないのか?」
「ないです!」
「ほんとに?」
「ほんとです!」
「こんな変な席...残るって考えなかったのか?」
「はい!もともとは違う名前の席ですし!向こうで話し合ってください」
あぁ...急に頭が痛くなってきた気がする
なんだか眠気も.....
「ではそろそろ!行ってらっしゃいませ!お客様!!」
「ま...だ....はな....しは....おわ...って.........」
言葉を言い終わる前に僕は意識を失った.....
明るい...暖かい...
幸せ.....
「全然起きる気配がないわね、イズミ様は待っておられるというのに」
後5分くらいは寝ていたいが人が待っているらしいし
起きるとしよう。
「ふぁ~」
大きくあくびをしながら起き上がる
目を開けよるとすると
何かが額に当たった
口にも何かが当たっている気がする
「なに!何が当たった!?」
僕は目を開け正面を見る
そこにはとても綺麗なお姉さんがいたと考えよう
そうしよう、僕は決して骨とキスなどしていない
骨だし一回にカウントされない!
「何するのよ!あたい初めてなのよ!!」
「違うんです!ほんとに違うんです!
僕はただ起きようとしただけで!」
「いや、まあ?あたいも生きてるか確認しようとしてたのがタイミング
悪かったってだけだから気にしないことにするわ」
骨にデレをもらってもうれしくはないものだ
「とりあえず...降りてくれない?
そろそろ...さ」
「そうですね!イズミ様が待ってますから」
「え?...」
でもほんとに転生したのか?
てか骨の従者ってことはまさかだけど
え、違うよね?
「ではこちらへ」
彼女はそういうと
壁の方へ手を当て
『テレポートゲート』
彼女がそう唱えた瞬間
壁が黒くなり、中がどろーっとしているように思える
気持ち悪い..え?この中入るの?テレポートって言ってるのに飛ばないじゃん!
え、テレポートって瞬間移動みたいなやつじゃないの?
ゲートじゃん!ただのゲートじゃん!!!
「では行きましょう」
覚悟を決め僕は彼女の後ろを歩いた
片足を入れたとき、すごくどろーと足を飲み込む
吸い込まれるようだ
気が付いたら墓地に居た
「アンデッドじゃんもう確定したじゃん」
つい口に出た、聞こえてないよね?
聞こえてないみたいだよかった
でもアンデッドだとしたら
第2位...もしかして第6位って聞いてたよりも優秀だったのでは!
「イズミ様...連れてきました」
「あぁそうかい、それじゃ」
老婆?いやじじいかもしれん
彼?彼女?の事を考えていると
「私と魔席の研究で得た復活魔法はどうだった?
死んだ気がしないだろう?」
「え?...」
僕はこっちでも死んでいたらしい
ほんとに運だけはないんだな
「ただ4年も目覚めるのに時間がかかるのは遅すぎるのぉ」
逆によく待ってくれたものだ
土に返すこともできたのに
あ、でもやらないでくださいね
「ごめん...僕記憶がなくてさ」
こういう時記憶喪失は役に立つってどこかの
友達が言っていた
「やはり死の使いと魔法では無理があったのか
ルイ...どこまで覚えている?」
ルイ?誰だそれは
僕はキョロキョロと周りを見渡すと
何人かが僕を見ている
あ、僕か!
「えっと...僕は斎近 太多なんですけど」
周りはおどおどとしている
たまに『破席』で記憶喪失そんで多重は終わったな
などと聞こえる
あ、やっぱ嫌われてるんだ...
実験として使われるくらいってことか
すごい
帰りたい.....。
第6位はあまりにも弱すぎる @Jangy
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