機神創生(二)
大岩に
陰陽寮とは占いを司る朝廷の部局である。この当時の占いには数種あり、最も神聖なものが
図書寮は四書五経や儒教や仏教の経典など国の蔵書を管理したり、紙の製造や表具の装丁、仏像の管理を行う部署で、本来は撰史も職掌なのであるが、天皇の公文書や記録を扱う
責任者は
「これが
骸を貴人が見上げていた。この貴人は大和王朝で最も尊き人――
「はい。選ばれた
「これが動くのか?」
「
「
「仰せのままに」
「これが我が国の
翌
「
「有り難き幸せにございまする」
「陸奥守
「過分なる聖恩に感謝いたします」
軍功により叙勲を受けるのは当然である。しかし、越階の昇進というのは本来行われない。陸奥守は従五位上であり、軍功だけならば越階するほどの功績とはされなかったであろう。なによりも
「阿倍殿もそろそろ京官に戻れますかな」
「いや、このまま陸奥国司を願い出るつもりじゃよ。件のもののこともありますしな」
なるほどと
「長屋王には?」
「我らは敵視されておる」
貴方もでしょうとばかりに
「では?」
「
「では、共に参るといたしましょう」
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