第4話 転移魔法と空を飛ぶ魔法

それはレミリアからユーリが大魔法陣の話を聞いた時だった

「レミリアさん、転移魔法ってレミリアさんぐらいの大魔法使いなら使えるんでは?」

レミリアは暫し間を置いて答える

「出来るわよ?」

「流石ですね!!」

「ただ、私一人を例えば学園都市から王都に転移させるには1kmぐらいの魔法陣を賭けて1ヶ月ぐらい呪文詠唱しないと無理ね」

「えっ?よく小説だと簡単に主人公が転移してる魔法を使ってますけど?」

レミリアはため息をついて話す

「あれはリアリティが無いの、転移魔法って言うのは別の場所と別の場所をつなげる空間操作を行って更にその間を通る術者を守る必要があるの、膨大な魔力がいるのよ」

ユーリは頷く

「大体、そんなに転移魔法が簡単に使えたら馬車も道もいらないでしょ?」

「そうですね、では空を飛ぶ魔法は?」

「出来るわよ、でもそれもせいぜい5分でこういうホウキのようなマジックアイテムを使わないと駄目」

ユーリは少し残念な気分になる

「大体、そんなに簡単に人が飛べるなら、この学園都市の上は人がいっぱい飛び交ってるわ」

「そうですね」

「で、そういう世界観なら竜騎士も飛空艇もいらない事になるの」

「あっ!!」

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