明日乃さんの本音と言うか、素のままの願いを改めて聞かせていただいたような気がしました。物語としては、この場面がクライマックスということでしょうかね? パンチで黒幕を打ち倒すシーンでなく、魚雷で強敵を粉砕するショットでもありませんが、主人公・朝比奈の奮闘と成長を軸にしたストーリーとして、こここそがもっとも輝かしい、いちばんBGMが盛り上がるところであるように思われます。問題は、このシーンがいかに奇跡的な場面であるかということが、一般の読者にはわかってもらいにくいことですね。私自身もこれだけのもつれた話を、すっきり理解できるとは到底言い難いんですが。
ところで少し気になったところが
>彼の発言に朝比奈へ目をむいた。
ここは「朝比奈は」ではないかと。
作者からの返信
コメント、それと誤字の指摘、ありがとうございます。
民主主義では、多くの人に事実を知らしめ、議論して合意形成を図る。それが正しい道筋ですが、多くの人々による議論は、結果、多数の者が理解しやすい当たり障りのないものになってしまう。
しかし、イノベーションは1億人の議論によってではなく、一人の天才によって生み出される確率が高い。(天才を独裁者と言い換えることもできます)
そこが、悩ましいところです。小説を書きながら、今作に限りませんが、常にぶつかる壁です。
ここで朝比奈と板垣がやっていることは後者です。湾多さんの言葉を借りれば、まさに奇跡の瞬間です。
そして難しいのは、天才のやることが常に正しいとは限らないことですね。
天才が現れてコスモクリーナー(宇宙戦艦ヤマトに出てくる放射能除去装置)でも発明してくれたら、昨今の処理水問題も解決するのでしょうが・・・世の中上手くいきません。
これからも、よろしくお願いします。
おー、板垣さんの協力が得られるのは、素晴らしいことですね。
彼自身、とてもこの仕事に誇りを持っていらっしゃるのですね。
作中を通して、ずっとその姿勢は変わらなかったです。
でも、悪い奴らが、その誇りを踏み躙っている……うーん。そういう事実があるのは、悔しいですね
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
コミュニケーションがオープンで円滑なら、多くの良識人が協力して悪と対決できるのです。
しかし、リアルではそれがなかなか難しい。元々誰が敵で誰が味方かわからない、うっかり本音を晒した時のリスクもある。
そうした分断を利用して権力はぬくぬくと生き延びる。
今回は二人の勇気が偶然に協力関係を成立させたレアなケースということになります。
物語ならではの、できすぎ、と言われるかもしれません。
最後までよろしく、お付き合いください。
編集済
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