隣に引っ越してきた外国人のお姉さんは多分カタギじゃない
ArtificialLine
邂逅
ぼくは5月が嫌いだ。
新生活、新体制。社会の理不尽な荒波が一気に押し寄せ、それがようやく落ち着くはずの5月。だが実際は次々と始まる行事や後回しにしていた生活のツケが圧殺せんとばかりに迫りくるのが5月である。おまけに五月雨という言葉が示す通り、梅雨の幕開けでもある。溜まったストレスの発散がてら外で気を紛らわしたくとも連日の曇天。実際本日も身体を殴りつけるような夕立が降り注いでいる。コンビニで買った600円のビニール傘に雨粒が叩きつけられ、付けているイヤホンを貫通するほどの雨音を奏でている。
雨が降り注ぐ街はいつもどおり何も変わりはない。交差点では背広の肩を濡らしたサラリーマンが帰宅なのか残業なのか闊歩し、学校終わりの女子高生が話題のクレープ店で自撮りをしている。
日本海側の地方都市であるこの街はそれなりに公共交通機関が発達している。地下鉄、バス、そして港。車を所有していなくてもそこそこの行動が可能なのは、地方のいち都市にしては珍しいのではないのだろうか。
加えて都心部程人も多くなく、混沌としていない。それでいて生活に必要な施設は概ね揃っている、実に住みやすい街である。問題を上げるとしたらあまりにも変わりが無いということだろうが、ぼくはその方が騒がしくなくて良い。
地面と傘を叩く雨の中、自宅へと歩みを向ける。大学に通い始めて1ヶ月と少し。高校3年の青春を程んど勉強に捧げたおかげで、市内のマンモス大学へと入学ができた。所属学部は文学部。学部は史学科。専攻は日本史。3月後半に親元を立ち、大学にほど近いマンションへと引っ越してきて1ヶ月半。
一人暮らしの条件として出されたのは3位以内の成績で合格すること。別に両親は嫌いでは無かったが、実家のマンションの自室は妹との共有であった。こちらも年頃の男子。ナニをするにも風呂で、というのはキツイものがある。そして妹も4月から華の女子高生。流石に高校生にもなってプライベート空間が無いのは可愛そうすぎる。ぼくも好きな時にナニが出来ないのは辛い。故に彼女を作ることもなく、必死に勉強に打ち込んだのだ。決して出来なかった訳ではない。決して。決して。
大学の帰り道、自室への道のりには昔ながらの商店街が存在する。ふむ、4月は入学やら何やらで殆どをコンビニ弁当で済ましてしまったし、久しぶりに自炊でもするか。精肉店で1000g1000円の豚肉と合い挽きのひき肉を買い、八百屋でキャベツともやし、玉ねぎ、じゃがいも、人参を仕入れる。ついでに味噌と豆腐、油揚げ、卵を購入。これで当面は買い出しをしなくとも食料には困らない。ようやく新品で買った冷蔵庫をまとも使ってやる事ができる。入居してからこれまでエナジードリンクと麦茶専用機になっていたのだ。不健康なことこの上ない。
ビニール袋を引っ提げ、雨の中を歩く。靴の中にも水が滲んできて気持ちが悪い。それに5月とはいえ、濡れた箇所が随分と冷える。帰ったらまずは風呂だなと思考を纏め、歩みを進める。
すれば眼前に6階建てのマンションが入ってくる。あれの613号室がぼくの居城である。傘をたたみ自動ドアをくぐり抜け、オートロックを解除。エレベーターに乗り込む。6階のボタンを押し扉を閉めれば独特の浮遊感。しばし重力を身体で感じていれば、すぐに6階へとたどり着く。そこでいつもとは様子が違うことに気がついた。エレベーターの横にいくつかの荷物が積み上げられている。ダンボールや大きな取手の付いた1mほどの長さがあるプラスチックケース、映画とかに出てくるようなガンケースのような物、ギターケースなどを見るに誰かの引っ越しだろうか。
「おや?」
荷物から視線を切り、自室へと続く廊下を見れば、自宅である613号室の一つ奥、614号室の前に人影があった。そこそこの大きさのダンボールを抱え、部屋の前に置いている。なるほど、どうやら引っ越しの主はぼくの隣の部屋に新たに入居するようだ。だが5月のこの時期にとは珍しい。
荷物を置いた人物がこちら、エレベーター側へと向い歩いてくる。黒のハイネックコートに濃紺の長い髪。ところどころにマゼンタのメッシュが入り、派手さを感じる。その長い奇抜な髪を左側でサイドテールに纏め、口にはタバコを加えていた。廊下は禁煙だが……という気持ちがよぎるがよく見れば火は付いていない。なんで咥えているのかは気になるが、重度のニコチン中毒なのだろうか。身長は170cm後半程度、歳は恐らく20代前半。切れ長の冷たい目、右の頬には絆創膏。整えられた眉も相まってクールな美人といった顔をしている。耳には無数のピアスが見られ、その風貌の威圧感を助長していた。人種はおそらく日本人ではない。顔立ちや白い肌、マゼンタの瞳を見るにヨーロッパ系の女性だろうか。
生憎と生まれも育ちもこの地方都市のぼくからすればほとんど関わったことのないタイプの人間だ。別に女性との関わりがほとんど無かったとかそんな訳ではない。そんな訳では無い。総評すれば美人で怖そうな外国のお姉さん、といったところか。
エレベーターの前、恐らく彼女の荷物であろう前で突っ立っているぼくの事を怪訝に思ったのか、目を細めこちらへと近づいてくる。ふむ、確かに傍から見れば新入居の女性の荷物の前から動かない不審者か。先に声をかけた方が警察のお世話になる可能性は下がりそうである。
「こんばんは。613号室の住人、朝霞日夏です。今日からよろしくおねがいしますね」
5mほど手前まで迫っていたその女性は、ぼくが唐突に声をかけた事が少し意外だったのか細めていた目を元に戻す。そして視線を素早く動かし、ぼくの姿を確認している様に見えた。しまった。白人の女性であるというのに、日本語が通じる前提で声をかけてしまった。もし彼女が日本語を話せないのであれば、より怪しさは深まるに違いない。
「……こんばんは。614号室に引っ越してきたアリシア・レイレナードです。よろしく」
だがそれは杞憂であった。彼女、アリシアさんは咥えていたタバコをポケットに突っ込みながら流暢な日本語で言葉を返してくる。淀みない日本語だ。日本での生活が長いんだろうか。低めの、雪を連想させるような声色は今日日配信でもしたらそれなりのファンが定着しそうである。
そして早くどけと言わんばかりの視線をこちらへと向けてくる。ああ、そうだ。動かなかった目的を伝えていないんだから怪しさはそのままか。
「はい、レイレナードさん……で良いのかな?よろしくお願いします。所でこの荷物レイレナードさんのものですか?」
アリシアさんは再び目を細める。今度は眉のおまけ付き。その顔はよく研がれた刃物のような美しさがあった。
「……だったら?」
どこまでも冷たい声。明らかに警戒している。それはそうか。初めてあった男が自分の荷物の前から微動だにしていないのだ。女性であれば誰でも警戒心を抱くだろう。いや、別にこの場合は女性限定ではなく、誰でも警戒するか。
「いえ、部屋隣ですし荷運び手伝いますよ。雨も降ってますし、湿気でダンボールがへにゃったら面倒でしょう?」
ぼくの言葉に対して、彼女は呆気に取られたような顔をする。ふむ、少し不審者ムーブがすぎるか?まあ今更だ。彼女は再び素早くぼくの全身へと視線を巡らせた。その姿は少し猫を連想させる。そして思考を咀嚼するような一間を置いて、口を開いた。
「……ではお願いします。そちらの小さいダンボールからお願いしても?」
ぼくから視線を切り、横のダンボールを見ながら彼女は口を開く。どうやら最低限の不審者判定は免れたようである。あくまでも最低限であろうが。
頷き、視線の先にあったダンボールを小脇に抱える。アリシアさんはその間に映画に出てくるガンケースのような大きなプラスチックケースを左手に取り、右の肩に大きめのダンボールを乗せる。外見からは予想していなかった膂力に驚くが、日本人の女性と比べ体格が良い白人女性だ。その程度、なんでもないのだろうか。
そしてぼくに一瞬視線を向けた後、先にいけと言わんばかりに廊下の奥へと視線をずらす。ふむ、恐らくだが全く信用されていないのでは?……自分の振りを思い返せば全く当たり前か。促される様に荷物を抱え、廊下を歩き出す。すれば彼女もその横に並び立って歩みを進めた。鼻にふわりと甘い香りが漂う。香水か、はたまたそれ意外かは判別付かないが、これは……クチナシの香り?
「大学生……ですか?」
雪を連想させるような低めの声が真横から聞こえる。僕とほぼ同じ身長の彼女の声はやたらと近く感じた。
「そうです。そこの神喰大学に4月から通い始めた大学生ですよ。そういうレイレナードさんも学生ですか?」
細めていた目を元に戻しながら彼女は口を開く。
「いえ、まあ……シュカイジン……社会人か。かな?ああ、あとアリシアで構いませんよ。ファミリーネームはあまり好かないので」
そういう彼女の顔からは何も伺えない。無表情。一瞬地雷を踏んだか、と思ったが声色から察するにそんな事は無さそうだ。
「それならぼくも敬語じゃなくて大丈夫ですよ。恐らくこっちのほうが歳下でしょうし」
少し驚いたような顔で彼女は僕の顔を見てくる。とはいってもその表情にさほど変化はない。精々が眉が動いた程度。わかった、彼女表情の変化が乏しいんだ。
「なら遠慮なく。正直日本語の敬語文化は慣れないんだ。言い回しがありすぎて難しい」
夜に降った雪が朝の日差しで溶け出すように、彼女の声色が少し和らいだ気がした。
エレベーターから部屋までさほど距離があるわけでもなく、会話をしていれば自室の前にたどり着く。先に傘と買い物袋を自室のドアノブに引っ掛け、その後アリシアさんの荷物を積み上げられたダンボールの上に置いた。
彼女も担いでいたダンボールと映画で見るガンケースのようなプラスチックケースを部屋の前に置く。ではまたエレベーター前からのピストン輸送に向かうかと思考していれば、彼女はコートのポケットから鍵を取り出し、614号室の扉を開けた。
「先に運んできた荷物中にいれます?」
「ああいや、先にこれだけ中に置こうと思っただけよ」
アリシアさんはそう言ってガンケースのようなプラスチックケースの取手を掴み玄関中へと運び入れる。その時そのケースの横にメーカー名のようなアルファベットの文字が刻まれている事に気がついた。
「PELICAN?」
文字をそのまま読んだのが口にでた。こういったプラスチックケースにメーカー名が記されているのは割りと珍しいのではないだろうか。探せばそりゃ書いているだろうが、ここまで大っぴらに文字が刻まれているのはあまり見ない気がする。
アリシアさんはぼくの声に一瞬視線をこちらへと向けた。そして玄関の廊下にケースを慎重に置き、口を開く。
「……知ってるの?」
こちらを探るような声色であった。メーカー名を口にされたのがそんなに珍しいことなのだろうか。もしかしたら彼女のお気に入りのメーカーなのかもしれない。
「いえ初めてみました。お気に入りのメーカーなんですか?」
彼女の眉が少し動く。端正な顔立ちの表情の変化はさほど大きくないが、感じるのは警戒。やはりまだ不審者ムーブのツケがついて回っているらしい。
「まあ……そうね気に入っているわ。気にしないで、貴重品が入ってるから先に中にいれただけ」
アリシアさんはそう言って玄関扉を閉じて鍵を閉める。一瞬こちらへと視線を向けたが、抜身のナイフの様な鋭さを伴っていた。白人の大柄な美形女性という事もあり、それなり以上の威圧感を感じる。人生で初めてここまで鋭い視線を直接向けられた。鼓動が跳ね上がり、思わず身じろぎしそうになるが、その視線は一瞬のもので再び猫のような気怠げな瞳に戻っていく。跳ね上がった心臓の音を気取られない様に隠しながら、再びエレベーター方面へと向かう彼女の後に続く。
「アサカくんはこの街長いの?」
雨音が続く中、彼女の雪のような声がこちらへ向けられる。脈拍の上がった自分を落ち着かせる様に、一呼吸を置いてから口を開いた。
「ええ。生まれてこの方ずっとここで過ごしています。そういうアリシアさんは日本長いんですか?」
歩調を合わせ、彼女の横に並び立つ。見えた顔は何かを思い返す様に視線を上へと向けている。
「ぼちぼちかな。本格的に住むってなったのは今回が初めてだけど」
長いまつげが気怠げに動き、小さな口がそう開いた。まるで映画の中から抜け出してきた人のようだと、そういう感想を抱く。
「そうなんですね。日本語がとてもお上手なのでてっきり長いのかと」
彼女は視線をこちらへと向け、少し自嘲気味に口元を緩ませる。困ったようなそんな顔。何故だろうか、ただそれだけなのにとても悲しそうだ。
「あー、これは知り合いの大学の助教授に教えられただけよ。別に日本語を学ぶ気は無かったんだけどね。なんか色々あって気がついたら喋れる様になってた。そしたら本社から日本での仕事を命じられるし、つくづく呪われているというかなんというか」
「呪われている、ですか?」
違和感を感じた事がそのまま口に出ていた。
どういう事だろうか。文脈的には望んでそうなった訳では無い、と感じ取れるが。
「いや、気に触ったらごめんね。別に日本の事が嫌いな訳じゃないわよ。ただ別に私から日本に関わろうとした訳じゃないのにこうなっているのは、なんというか運命の悪戯?を感じるってだけ」
なるほど。あれよあれよという内に、といった感じなんだろうか。異国の地、それも女性ひとりでの生活となれば色々と面倒もつきまとうだろう。今まさに日本の男子学生に絡まれているこの現状の様に。そう考えれば自然と自嘲気味な笑いがこぼれた。申し訳ない事をしたかもしれないが、生来ぼくは割りとお人好しで空気が読めない所がある。まあ善意の押し付け、と割り切って荷運びを手伝うことにしよう。
思考していればエレベーター前に辿り着く。
「じゃあそっちのダンボールをお願い」
アリシアさんはハードギターケースを背負い、衣装ケースを担ぎ上げる。ぼくは指示された通りの大きめのダンボールを手に取りそれを持ち上げようとする。割りと重い。10kg程度か?それにすかすかと重心が変わるのを考えるに何かが単品で収められているようだった。まあ女性の荷物の中身を詳細に思案するほど気持ち悪い性癖は持ち合わせていないので、雑念を片隅に追いやる。
ぼくがダンボールを持ち上げたのを見て、アリシアさんは部屋へ向かい歩きだした。それにならいぼくもその後を追う。
「ところでアリシアさんは何処の出身なんですか?」
「んー?私はドイツだよ。ドイツの西側、ラインラント地方のマインツって街」
「ラインラントって、あのラインラント進駐のラインラントですよね?」
「お、歴史に詳しいねぇ」
雪解けのような声色で彼女はぼくに視線を向けた。相変わらずその表情の変化は乏しいが、視線と声色には少し喜色が含まれている様に感じる。
「ええまあ。これでも史学科の学生なので。専攻は日本史ですけど」
興味深そうに視線の色を変えながら彼女はぼくの顔を覗く。端正な顔立ち、長いまつげが気怠げに揺れ、小さな口が少しだけ楽しそうに動いている。彼女からクチナシのような甘い香りが漂い、思わず邪な感情が脳裏によぎった。顔に熱がこもるのを実感し、逃げるように視線を反らした。すれば彼女はそれが面白かったのか少しクスクスと笑う。不服である。
「な、なんすか」
「いや、存外可愛らしいところがあるなと思って」
からかうような口調でアリシアさんは微笑んだ。悔しい。今までの人生の女性経験値の低さが露骨にでた。だが仕方ないじゃないか。彼女のような美人の猫のような瞳で覗き込まれるのは、18歳の童貞男子大学生には刺激が強すぎるのだ。おまけに彼女のクチナシのような甘い香りがダイレクトに脳髄に響く。意識するなと考えれば考えるほど、その匂いと視線を強く意識してしまう。
「からかわないでください!」
ごめんごめんといいつつも、彼女はクスクスした笑いを辞める気は無いらしい。他の人間に比べその笑顔の変化は乏しいが、ぼくの羞恥心を増長させるには十分であった。
「さっきは警戒して悪かったね。アサカくんがどんな人物か計りかねていたから、許して欲しい」
ようやく笑いを潜めながら彼女は口を開く。部屋の前に到達し、アリシアさんは先程と同じ様に鍵を開けた。
ギターケースをPELICANと書かれたケースの上に置きこちらへと向き直る。薄暗い室内で、彼女のマゼンタの瞳だけが嫌にはっきりと見えた。
「いえ、気にしないでください。冷静に考えずとも先程のぼくは十分に不審者でしたから」
「まあそうだね。その通りだ。だけど少し話してわかったよ。相当に変だけど悪い子じゃ無さそうだって」
「それなら良かった……のかな?」
事実ではあると理解するが面と向かって言われると自身の行いを省みるばかりであった。
彼女は猫の様に目を細め、悪戯なほほえみを浮かべ手を差し出してくる。
「兎も角、お隣さんとなるんだ。これからよろしく頼むよ、アサカくん」
彼女のその姿があまりにも様になっていて、一瞬見とれてしまう。王子が姫に手を指しだすワンシーンを切り取ったような、少し現実離れしているようにも見えたからだ。
アリシアさんが猫の様に小首をかしげる。それを見て慌てて彼女の手を握った。その手はイメージしていた女性らしい手とは異なっている(とは言っても女の手なんて妹のものしかしらないが)。指の付け根にはタコがあり、皮膚が硬化している。裂傷痕のような凹凸もいくつか存在し、武術か何かを嗜んでいるのではないかと感じた。先程の悪戯な顔が脳裏に蘇り鼓動が跳ね上がる。
「こ、こちらこそ。よろしくお願いします、アリシアさん」
こうしてぼくには美人な外国人の隣人ができた。いつも通りの日常。憂鬱な5月。だけど今年は退屈しなさそうだ。そんな確信にも近い思いがぼくの中にはあった。
隣に引っ越してきた外国人のお姉さんは多分カタギじゃない ArtificialLine @AoAo0917
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