第3話


 僕は愕然としていた。

(僕がヴァンパイア?人の血を吸うバケモノ?)

お腹が空いてきたというよりも人間の血を吸いたくなってきた。

僕は「ねぇ、ジョセフ血が欲しいよ、血を吸いたいよー」って言っていた。


 その日の夜女の子が1人で歩いていた。

女の子はびっくりして「キャーッ」と叫んでいた。

僕は女の子の首筋にキバを立てて新鮮な血を吸っていた。

昨日から何も食べていないし人間の血って、こんなに美味しいんだ。

僕はゴクゴクと少女の血を飲み干していた。

少女の身体はみるみると干からびていった。

ジョセフは「良かったなケイト」って言うんだ。

僕の憂鬱は続きそうだ。


 僕は初めて人間の血を吸って満足していた。

ジョセフは「さあ家に帰るか」と言っていた。

ジョセフのブロンドのロングヘアーが風に揺れていた。

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