誕生日を祝い祝われる
モイラとは誕生日が近かったので、当日ではないが互いに祝う日をわたしの家でもうけた。
「お誕生日おめでとー♥ ハッピバースデー♥ 成長してえらいえらい♥ ロウソクいっしょに消そ。せーの、ふ~♥」
そんな風に祝福する彼女と、テーブルのバースデーケーキを挟んで座る。
「ケーキ、一緒に食べさせあおうよ♥ モイラもあーんするから。はい、あーん♥ うん、おいし~。間接キス♥ やだ、ほっぺにクリームついちゃった。白いの♥ あれなんか変なこと考えた、ざこ大人さん?♥」
相変わらずの調子で、ケーキを食べていく。
「これであたし年齢二桁になっちゃうんだよ、ロリコンなざこ大人さん的にはロリロリな一桁のほうがよかったかなぁ♥ まあ幼女にはない楽しみもあるから、我慢しなさいよ。おっぱいとか♥」
などと、胸を強調したポーズをする。
「でも大人ってバカだよね♥ あたし、今のヘタな大人より頭もいいし、勉強もいっぱいしてるんだよ♥ でもな~んにも勉強しないでただ歳とっただけの大人の方が恋愛とかの判断力があるってことにしてるのが法律だもん♥ そんなんだから、小学校に通う途中で見掛けて好きになったざこ大人さんにもあたしから声掛けなきゃいけなかったんだ♥」
彼女の才能についてわたしが知ったことは、もう話していた。それを受けての発言かもしれない。
「実際にカラダの発育とかの問題があるならわかるよ♥ でも、心とか頭は勉強したかどうかで成長するでしょ。一緒にしないで欲しいんだよね♥ あたしはセクシーな表現とかの才能もあるのに、子供だからダメってされたのも多くてやんなっちゃうよ♥」
タレンテッドならかもしれない。不断の挑発的な言動もそこに由来しているのかもしれない。
「ふ~、ごちそうさま♥ ごめんね。よわよわな話はこんくらいにして、プレゼント交換でもしよっ♥」
ケーキを平らげたモイラが提案した。
わたしが同意してプレゼントを用意すると、彼女は何を思ったかリボンテープを取り出して自分にくるくる巻いて蝶々結びを作る。
さらに密着して耳元で囁いた。
「どうぞ、プレゼントはあ・た・し♥ モイラの初めて、あ・げ・る♥ だいじょぶ処女だよ、優しくしてね♥」
固まっていると、彼女はけらけら笑いながらリボンを解く。
「な~んて冗談、ちゃんとしたのも用意してるって♥ なにその顔~、本気にしちゃったの?♥ やっぱりざこ大人さんね、ざぁこざぁこ♥ そんなにあたしが欲しかったんだ~。エッチだね~♥ 安心して。初めてもそのうちあげるから。なるべく幼いうちに食べたいもんね♥」
その後は、普通にプレゼント交換をして互いの誕生日を祝ったのだった。
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