第22話 女の子の死



 青い炎につつまれて燃え尽きた母親。


 そのそばで女の子がへたりこんでいる。


 その女の子のもとに、罪人がやってきた。


「へへっ、かわいそうになぁ。すぐに母親と同じところに送ってやるよ」


 ネイが女の子へ「はやく逃げて」と叫ぶ。


 でも、女の子は動けなかった。


 罪人の炎をうけて、苦しむ。


「きゃああああ!」


 その姿を、ネイに見せたくなくて、強引に立ち止まってしまった彼女の腕を引っ張った。


「そんなっ」

「ネイ、走って。次は僕たちだ」


 予感があった。


 肉食動物に狙われるような感覚。


 狙われている。


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