【ゲーム感想】ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
・ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
ただの神ゲー。
いや、もう何かすげえ人気だし、ネタに事欠かないし、コーラルキメ過ぎたルビコニアン共が次々に集団幻覚に陥るし、果ては性癖で三つ巴五つ巴の勢力戦始めるしで。ぶっちゃけ今さら感想なんか書く意味ねえだろ……、とは思いつつ。
……いや、書きましょう。仮にもPS時代から、歯抜けありつつも親しんできたのだ。シリーズファンですらもう出ないだろうとほぼ諦めていたゲームの新作である。しかも普通に面白かった。期待と不安でぐちゃぐちゃになりつつも、十年ぶりの戦場を駆け抜け、めちゃくちゃ楽しかったのだ。ならば書かなくて何がレイヴンだリンクスだミグラントだということで、全クリから2週間経ってようやく筆を取った次第。
本作からACに触れて、この感想を読んでいるような奇特な方はそう居ないだろうが……。もし攻略に詰まっているならこの一言を贈りましょう。
ミサイルばら撒いてブレードで斬ればいい。
健闘を祈る。
※よく来てくれた。残念だが、ネタバレ配慮など始めから無い。
だまして悪いが、感想なのでな。死んでもらおう。
※※※読んでも死にませんが、以下ネタバレ注意※※※
指が、足りる……!(そこから?)
いやだってよ奥さん、指が足りるんですよ!?(叩いてます?) V系は言わずもがな、実質後継の
全画面サイティングと自動追従ロックを実装しただけで右親指が完全フリー! 初心者にも優しく、両腕両肩武器フルバースト、アサルトキックからアサルトアーマーなど追加攻撃の起動も何とスムーズなことか! すげえぜ、もうモンハン持ちも(人差し指で〇×△□十字キー押したり)AC持ちも(コントローラーひっくり返したり)必要ねえんだ! やったぜ!(何を見て来たんだお前は)
難易度についてはやはり一般的なゲームから見れば高いものの、決して無理ゲーではなく、かといってヌルいこともなく。ある程度の試行錯誤によって十二分に突破して行ける、シリーズ経験者も満足できる絶妙な調整がされている。
主人公の設定は相変わらず希薄ながら(それでも過去イチ悲惨な出自だが)、その他キャラの濃さ、主人公(=プレイヤー)へ向ける感情、および相関は極めて分かりやすい。ストーリーも明確で、詳細はある程度の
AC通例の『始終受け身に命令されるがまま行動し、身に降りかかる火の粉を払っていると、いつの間にか世界を
特に唸ったのが『主人公の呼び方』によるキャラ分けである。作中様々、魅力的な人物が活躍するが、それぞれ主人公を『621』『レイヴン』『ビジター』『戦友』『
何よりも、やはりヒロインの存在だろう。
ハンドラーこと621のご主人たるウォルター(男? お爺ちゃん? 何か問題が?)。PV発表時の印象とは180度反転し、シリーズ随一のどこまでも優しくペット想い(?)な最高の雇い主である。ストーリー終盤、様々な形で彼とは離別することになるが、そのどれもが涙を禁じ得ない。
ルビコニアンこと621の現地嫁たるエア(コーラル生命体? ビジュアルも性別も幻覚? 何か問題が?)。序盤の難所を乗り越えたプレイヤーに、実質的なオペ子として様々な形で手厚いサポートをしてくれる。超有能でありながら青天井の愛嬌も兼ね備えたおもしれー女。プレイヤーがどのような選択をするにせよ、全身全霊をもってぶつかってきてくれる愛の大きさ重さは、人外なれど作中の誰よりも人間らしい。
未だかつて、ここまで感情移入するヒロインがACどころかフロム作品に居ただろうか(いやまあ古来より愛され続けるキャラはいくらでもいるしそれはそれで大好きなんだけどそれはそれとして)。いやあ、フロムって普通に熱いストーリーも、普通に素敵なキャラも作れたんですね……?(叩いてます?) いやまあ言うて、今までだって作れたものを敢えて作らなかっただけなんだろうけども(マジで)。
シリーズ最新作としても、ゲームとしても、創作としても、何においても普通に楽しめてしまった本作。まさか十年越しに、完全に諦めていた新作を、こんなにも素晴らしいアーマードコアを遊べるとは思ってもみなかった。
望んだ答えはここに在った。理想的な形でACの復活を果たしたフロムソフトウェアに最大限の感謝を。シリーズ新作を待ち望み続けた我らに戦い続ける喜びを。今後の展開にも期待しております。
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