第6話ダイオキシンの理由
僕は兄貴に対して甘いと言われる。
兄弟やしやっぱり大事な存在。
そんな僕は兄から高校生頃までダイオキシンと言われていた。
別に気にもしていなかった。
兄貴は昔戦争に行った酔って、本人は本気母と別れるの言葉を言い、敬礼をした。
お母さん今までお世話になりました。ピシッ
そこから泣きながら戦争に行きたくないと母に膝枕をされながら泣いていた。同級生が10人程見ている中で。だからネタではない。
兄貴はいつからか僕を鬱陶しく思っていたから中学生から25歳まで関わることはそんな無かった。兄貴も僕も18歳から別々に住んでいたのもある。
25歳の時3.11が起き僕は大工だったので、東北に行き、東京で腕試しをするつもりで行き当たりばったりの思いつきで東京に拠点を置いた。その当時大阪の取引先は自分が使っていた職人にあげて、東京でわくわくしていた。
そういえばと兄貴に電話して東京いてるんやけど、兄貴もやろ?って聞いたらうん。ってめんどくさそうに言った。とりあえず会って話をして近況報告した、とりあえず仕事、給料、色々話して僕はその時1000万以上稼いでいて、お金に不十はしていなかったから普通にそのまま伝えたら嘘つくなと言われた。
その後6ヶ月後僕は自殺を考えてしまうことが起きた、その時兄貴に無理を言って50万借りた。
話は省くが、50万を支払う先に払い覚悟を決めたら兄貴に金返さなあかん事もあり、思いとどまった、死ぬしかないと思ったのは取引先の倒産、7000万程度踏み倒されたから。
そこから6ヶ月程度で巻き返し、兄貴に金を返すと連絡したら向こうから俺も話あるからって言われた。
兄貴はTOSHIBAで働いていたがスポーツ関係の
副業もしていたから独立すると相談を受けた、国金から融資受けたねんけど、有給消化あるし、バイトで雇ってくれへん?って言われ肉体労働やで?って聞いたらうん。と言ったからとりあえず一緒に仕事をした。
その時に僕は兄貴に尊敬されていたみたいで、いい言葉を言っていたみたいだった。
借りたお金は軽いけど、稼いだお金は重いで。
と言っていた言葉が響いたらしい、僕はその数ヶ月前に闇金に金を借りて、地獄だったから何かしらオーラがでいたかもしれない。
僕は仕事を淡々とこなし、一日睡眠時間約2時間程度で複数の現場をこなしていた、兄貴はそんな僕を見ていつか過労死すると心配すらしていた。3ヶ月兄貴と働き、僕は兄貴に融資額の500万と給料も合わせ800万渡した。
兄貴は喜んだが、お前が稼いだ金やろと言ってそんないらないといったので、わかったといい金を引いたら嘘ですくださいと言った。
その3ヶ月の間に兄は僕に昔のダイオキシンの話をしてきた、俺はお前が羨ましかった、何もしないで気楽に青春を楽しんでいた僕に。
兄貴は小学生5年生頃から塾に通い終電帰宅、毎日勉強、高校も勉強、努力の結果東芝に入社したが、その勉強をしている期間は僕がうざかったと。金を渡した後は食事に行ったら兄貴は僕にいつもすみませんと、渡してくる笑
軽く話したけど、酒癖が悪い兄貴は泣きながらダイオキシンと言ってごめんと真顔で言われたが僕にダイオキシンと呼ばれていた記憶はなく、うんとしか言えなかった。
そんな兄貴は最近モニタリングにでていた、僕に言わなかったのは、兄貴の恥ずかしいネタを言われたくないから。言ったら面白い与太話はあるのにな。
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