第3話親方の弟子
独立後僕は稼げくて半年はもがき、でも上手くいかなくて、1人の大工さんに仕事が汚いとはっきり言われた。その選択が大きく変わる事になった。
大工の岡野さん失礼やけど見た目は稲中に出てきそうな感じ。
いきなり腕が悪い、俺の元で弟子として働けと言われて仕事を見に行ったらはいと言った。
理由は綺麗やから。
大工しかわからない話だから省きますが、腕が良く、ピンポイントで僕の悪い部分を直してくれた、約3ヶ月働き、岡野さんの親方のとこで働いた。合計6ヶ月修行した。
最後はクビになったから6ヶ月。
岡野さんが、俺の親方歳やからしばらく手伝ってあげてと言われて森岡さんの手伝いをしたが最悪のお爺さんだった。給料払わない、ギャンブル、現場に来ない。
僕をめっちゃ褒めてくれて、嫌いになれない人。
長崎弁で遅れて来た理由を平然と話すが、ぶっ飛びすぎ65歳か70歳手前の歳で飲み明かし、女といい感じだったといい、飲みすぎておしっこが近いといい、新築の家のベランダでおしっこをするが、近いと言った時に少しズボンに漏れた跡があった。
でも腕がいい。機械ではできない木のくせ、施工の仕方を教わった。
そんな僕は給料日ボートで負けたっさーと言われ払われなかった、しかもガソリン代無いから貸してくれと言われた。
でもムカつくとか、そんな気持ちはなかった。
それから2ヶ月くらいの土台引きをして、昼ごはんを食べて、土台の端でタバコを吸っていたら、工務店の社長が近寄って来て、何処でタバコ吸ってるや?といい僕は首になった。
内装ができてきているなら理解できるが、何も無い土台で言われるなんて納得出来なかったが、森岡さんが道路で土下座をしてクビはやめてくれ、わしがしっかりいい聞かせるからといって何度も下げている姿を見て僕は捻くれた気持より、森岡さんより下の社長に土下座をして、許さない町田工務店の社長にむかついた。
森岡さんに謝罪して、答えが覆らない事を理解して、森岡さんが寂しいなぁって泣いてたのが純粋なあくのない人だと思った。
その後僕はバリバリ稼ぎ、22歳にして100万以上を稼いでいた。
兄弟子から電話はその時位でした、僕は職人を使い、約3000万くらいの現場を請け負っていた。
独立したが仕事ないらしく、仕事手伝ってやるという電話で、よくあんな事してちんころやろーがと思っていたが、今の自分を見せたくて来て下さいと伝えた。
現場にきて、僕を呼び捨てにして呼んだりしていたが段々僕がこの現場のトップだと知って、口数が減り、兄弟子は次の日には来なかった。
すっきりした自分は小物だと思ったが、めっちゃスッキリした。
その現場で出会った和泉くん。二つ下のヤンキーギャル男風の職人さん。僕は惹かれ、自分の目が間違いでは無いと思った。
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