第4話 再会
当日も、計画通り無事、防犯教室は進行していき、実技では、ちょっとしたギャグを交えながら、観衆の笑いを誘っていた。このあたりは、広報の中に、大学時代演劇部の人がいて、演出や脚本の経験がある人の指導の元、なかなかいいものができていた。
本当は、毎回違うところでの講習なので、別に同じ内容でもいいのだろうが、ご丁寧に毎回新しいものを作って、上演している。さすがといえばそれまでだが、役者を演じる署員の人も大変かと思ったが、
「いやいや、結構楽しいですよ。これが僕たちの仕事ですからね」
と、言って本当に楽しそうだった。
考えてみれば、彼らは自分たち現場の人間と違い
「縁の下の力持ち」
であり、命を張っての仕事というわけではないが、同じ警察官でもこれほど違うのかと思うほど、パフォーマンス性が豊かだった。
「僕たちは現場の皆さんのように、正義感を前面に出しての仕事というわけではありませんが、これでも一応、世の中の人のためにいかにしてなれるかということを日夜考えているので、そういう意味で、こうやって市民の皆さんにえぴーるできるのは嬉しいんですよ」
と言っていた。
「この中の何人か、僕も含めてですけど、実際に大学の演劇部出身なんです。きっと警察の面談で、その話が出た時、即行で配置先が決まったんじゃないでしょうか? もっとも僕たちも希望したかった部署だったので、反論は一歳なかったですけどね」
ということだった。
「そうですね。公務員と言ってもたくさんの職業があるように、その中の警察組織にもたくさんの部署が存在するのも当たり前のことですよね。そういう意味では、広報の方の仕事というのも、大切なんだって思います。だから、僕はただの縁の下の力持ちなだけではないと思いますよ」
「ありがとうございます。そう言っていただけると、本当にやりがいが出てくるんですよ。実際に上演した時などに、たくさんの笑い声と、拍手、そして最後に、面白かったって言ってもらえるのが、僕たちにとって一番の喜びで、仕事へのやりがいに繋がるんです」
と話してくれた。
最初は、どこか、
「こんな講習なんて、適当にやればいいや。どうせゲストなんだしな」
というくらいにしか思っていなかった。
それなのに、これを仕事にして、一生懸命に警察を盛り上げてくれようとしている人がいる。こういう人たちがいるおかげで、署長も言っていたが、普段は警察に対していい印象を持っていない人が多くても、彼らの興行のおかげで自分たちの仕事を少しでも理解してもらえれば、それだけで仕事がやりやすくなるというものだ。
特に聞き込みや事情聴取などでの態度が少しでも違えば、得られる情報はまったく違ってくる。下手をすれば、ウソの供述をする人もいたりして、一人誰かが信用できないと思うと、その人の供述だけでなく、誰の供述にも信憑性がなくなる。
警察官が一番抱いてはいけない、
「人間不信」
にまで繋がってしまうと、もうこうなったら捜査どころではない。
――やっぱり、庶民あっての警察なんだ――
と思い、つまりは、我々こそが縁の下の力持ちでなければいけないものが、庶民を見下してしまうと、縁の下の力持ちどころか、自分たちが世の中を動かしていて、治安のすべては我々が握っているなどと勘違いしてしまう。
テレビドラマなどを見ていると、横柄な態度で捜査する刑事をよく見かける。老練の刑事に多いような気がするが、あれを本当の刑事だと思われるのも心外だ。
確かに殺人事件の捜査二などなると、真剣に捜査をしているということで、どうしてもまわりに対して高圧的になってしまうのも仕方のないこともあるが、果たしてそれだけで許されることでもない、
どれだけ真面目に捜査二取り込んでいるかということと、高圧になるのは直接的な関係はない。
門倉刑事は、ひょっとすると広報部に配属になっても、それなりに仕事ができるのではないかという錯覚を抱いてしまうほど、今回の講習を楽しみにしていた。
リハーサルの段階でそのことが分かったのはよかったのだろう。広報の人たちも門倉刑事を気に入ってくれたようだった。
門倉刑事の講習になると、それまでの実演での柔らかな表情が一転し、観衆はとたんに真面目な顔になり、壇上の門倉刑事を見つめた。
――おいおい、講演に変わっただけで、こんなに観衆の視線って変わるのか?
自分も観衆だった時も同じように視線が変わったという意識を持っているくせに、いざ自分のこととなると、どうしてこんなに驚くのであろう。
――自分は真面目な学生だったが、まわりはそんなことがなかったはずだ――
という意識があるからであろうか。
確かに、自分は当時、まわりの学生とは一味も、下手をすればふた味以上は違っていると思っていた。それは別に背伸びではなく、むしろ、
「まわりのあんな連中とは一緒にしないでくれ」
というまわりに対しての嫌悪から来ていたのだ。
基本的に門倉は自分が中心で、まわりはお飾り程度にしか考えていなかった。
――まわりなんて、俺を引き立てるために存在しているだけだ――
とまで思っていたような気がする。
そこまで極端だったというわけでもないが、自分をまわりと差別化していたという意識はあった。
今の自分なら、もしそんな意識があったとしても、決して気持ちがあったとしても、それは感じただけのことであり、意識として持つことはないだろう。
感じたことであれば、無意識として自分で無視することもできる。ただ、潜在意識としては残るだろうが、どうしてもという場合でもない限り表に出てくることはない。
しかし、意識してしまうと、意識というものは表に漏れるものであり、ちょっとした会話や、自分の素振りだけでも意識はまわりに悟られてしまう。そうなると、相手をしてくれる人などいなくなる。門倉は学生時代、それでもいいと思っていた。
そんな彼が警察官になろうと思ったのは、高校時代の先生のおかげだった。
その頃、ちょうどクラスの女の子が、毎日、怪しい男につけられているということを、学校の先生に思い余って話をした。
本人とすれば、なるべく穏便に済ませたかったのだが、さすがに毎日になると、一人では抱えておけなくなったのだ。
家族に相談して、心配はかけたくない。そしていきなり警察にも相談できない。警察に相談すると、家族にバレてしまうという思い、さらに警察に相談したとしても、
「警備の幅を増やしましょうか?」
と言われるだけで、真剣には取り合ってくれない。
「しょせん、警察というところは、何か事件が起こらなければ動いてはくれないところさ」
ということである。
ドラマなどでそのことはよく分かっていた彼女は、警察に相談しても、結局は同じで、それなら、中を取る形で、先生に相談しようと思ったのだ。
自分をつけてくるのは、雰囲気的に気の弱い高校生の感じが本人はしていたが、何しろ、被害者は自分なので、恐怖におののいている状態では、その目が狂っているかも知れないと思うのだ。
それを思うと、
「やはり相談するのはまず先生だろう」
と考えたのは、最善の考えだったのかも知れない。
先生も、
「そうだね。この段階で警察に相談しても、まず何も解決しないし、ひょっとすると君の勘違いではないかなどと言われるのも嫌だろう?」
と言われた彼女は
「もちろんです。私勘違いなんかしていません」
と憤慨している。
「そうだろう? 今の感情を警察に言われればどうなる? 最後の手段と思って、思い切って警察に言ったのに、今の言葉を浴びせられれば立ち直るきっかけすらなくなってしまうんじゃないかい? だから、いきなりの警察は、僕は推奨しない。そういう意味で先生に相談してくれてよかったと思っているんだよ」
と言って、彼女を諭した。
果たして先生の捜査に至ったわけだが、何の偶然が重なったのか、ストーカー行為などまったくしていない門倉が、ちょうど先生の網に引っかかったような感じだ。先生はまわりにはもちろん、彼女にも門倉の話をしないまま、門倉を呼び出した。もちろん、犯人と決まったわけではないので、事情を聴くだけだったが、門倉としては自分が疑われているということを悟ったので、口を貝のように閉ざしてしまった。
先生は果たして、どのように説得するのだろうか?
先生という人は、事を荒立てるのがあまり好きな人ではなかった。見ていれば雰囲気で分かる。
年の頃はもう五十をとうに過ぎていて、本来なら教頭か校長にでもなっているか、あるいは、教育委員会などに呼ばれるかしてもいいのに、一教師を貫いている。
テレビドラマなどでもそうなのだが、こういう先生は学校には一人くらいはいるだろう。学校というところは、本当に人生の縮図が見れるところだと思う。先生はハッキリいって、出世コースから外れた人なのだ。
そんな先生はどちらかのパターンである。出世などには興味がなく、自分の教育方針を貫く人で、普段は目立たないがここぞという時に、生徒の役に立ってくれる先生である。
もう一つのパターンとしては、自分が自分で他の人とは違うと思っているが、権力には弱く、流されるだけの人。つまりは、いざという時には一番役に立たない人というどちらかのパターンではないだろうか。
この両極端のパターンがあるだけに、こんな先生に頼るかどうかの判断は、究極の選択になるのだろうが、今のところ手段がないのだから、とりあえず頼ってみるしかなかった。それは彼女とも話したうえで、合意の元、勇気を持って二人で職員室を訪れた。
「先生、すみませ。折り入ってご相談があるんですが」
と門倉が切り出すと、先生は余計なことをいわずに、
「じゃあ、応接室にいこうか?」
と一言言って、応接室での話になった。
要約になるような話を門倉がすると、先生は黙って聞いていたが、要点にある部分では頭を下げて、納得しているように感じられた。
一応の話を門倉がすると、先生は、
「分かった。とりあえず、任せておきなさい。その前に、簡単にいくつか質問させてください」
と言って、先生は的確な質問を返してきた。
この時のことを思い出すと門倉は、
――鎌倉探偵に事件のあらすじを話す時など、どこかで感じたことがある感覚だと思っていたけど、この時の感覚だったんだ――
と感じた。
とにかく、まったく余計なことは聞かない。しかも、
――こんなこと必要なの?
と思うようなことでも、後から考えれば、それが話の主軸をなしているようなことが多く、同じ感覚が高校の頃の先生に感じられたのを、今になって思い出していた。
年齢的には鎌倉探偵の方がいくらも若いのだが、鎌倉探偵に、
「老練な手管を感じる」
と思ったのは、その時の先生と頭の中でダブってしまったからだろう。
鎌倉探偵の場合は、明らかに探偵さんを相手にしているということで、実績のある尊敬の念を抱いていたが、その先生がどれだけのことをしてくれるか、まだまったく分からないではないか。
「まったく何もできないかも知れない」
と、そう思ったのも間違いないはずなのに、鎌倉探偵との話で、このような既視感を感じるのか、よく分からなかった。
逆に鎌倉探偵に対して、門倉が、
「先生の背中を見ているようだ」
として、最初から先生をイメージしていたとすれば、その時から既視感があったのだろう。
すでに先生がしてくれたことは過去のことなので、憧れのような存在として鎌倉探偵を見た時、同じ憧れとして思い描いている先生を重ね合わせたのだとすれば、そこには妄想の中の思い込みに近い、既視感が存在していたのかも知れない。
「ねえ、本当にこの先生で大丈夫なの?」
と、真剣に心配していた彼女の様子もハッキリと覚えている。
先生に話にいった時、彼女の目が疑心暗鬼だったのも分かっていた。
しかし。彼女は何と言っても、被害者としての当事者である。どうしても、強い力で守ってくれるのでなければ、信頼できるという感情にはならないだろう。いつも静かで、いかにも、
「長いものには巻かれろ」
という感覚に見える先生を、最初から信用していると言えば、その言葉にこそ、信憑性などないに違いない。
――人を信用するということは、難しいんだろうな――
と、彼女を見ていて門倉はそう思ったのだ。
先生は、まず全体で話をすることはしなかった。
普通何かあれば、教室で、
「皆のこと」
として戯談に上らせ、皆で解決しようと試みるのが昔からのやり方だった。
中には、
「皆、目を瞑って顔を机の上に伏せて、自分がやったという人だけは挙手してください」
などと言って、手を挙げさせたものだ。
しかし、そんなことをしても、今は誰も手を挙げないだろう。
先生が言っても、いつ誰が顔を上げるか分からない。あるいは、先生自体が信用できないなどの理由から、今では手を挙げないだろう。
しかも、これが父兄に知られでもしたら、
「先生はそんな、原始的な方法で犯人を見つけようとしているんですか? 見つかるわけないじゃないの」
という抗議だったり、
「誰がそんなことで手を挙げるもんですか」
と言って、何よりも自分の子も疑われているという妄想を抱くことで、攻撃の対象になったことだろう。
もちろん、先生はそんなまわりのことを気にしたわけではない。地道な捜査によって、材料を揃えてからでないと、話の持っていきようがないというのが先生の考えで、しかも、決定的な事実が分かってくれば、その人個人にこっそり話をするだけで済むので、話が大きくならなくて済む。つまりは、その少年にもまわりの人にも、さらには被害者に対しても、大げさにならなかったことで、事なきを得ることができるのだ。
教室で話題になんかしたら、被害者も、クラスを騒がせたという目で見られるだろうし、本人も後ろめたさが残るに決まっている。そういう意味で先生は水面下で地道な捜査や聞き込みを行うことで、時間が掛かるかも知れないが、誰も傷つかない手を選んだのだった。
結果的にそれが功を奏し、クラスの和が乱れることもなかった。門倉刑事はその時の先生のやり方を見て、
「何て素晴らしい解決方法なんあ」
と感心した。
理詰めというのは地味であるが、話を大げさにして。いかにも、捜査していますなどという状況を作り上げることは、全体の和を乱すことになり、こういう場面では一番やってはいけないことなのであろう。
それを今も胸に刻み、警察での自分にとっての捜査方針としていた。
ただ、警察というところはどうしても組織が最優先する。そのため、自分の中で理不尽だと思うことであっても、しなければならないことがあるだろう。しかし、それを理不尽だと考え、自分の中でその矛盾にどのようにすれば打ち勝てるかということを目指すことで、実績を積み重ねることができ、将来において自分で口を出せるようになるのだろう。
だが、これは逆に言えば、先生の考え方とは逆であった。
先生のように、出世など考えずに、自分のやりたい方法で、ということとは逆行するだろう。それを目指していたはずなのに、この矛盾を自分でいかに解決するかというのは、やはり先生の考え方を忘れないことが必要だった。
長いものに巻かれてしまって、せっかくの先生の考え方を忘れてしまうと、選択肢はなくなってしまい、出世街道を目指すことになり、自分でいう片手落ちになってしまうことが怖かったのだ。
毎日を捜査捜査で暮らしていると、大切なことを見逃してしまう。しかし、一本通った筋を持っていると、ふと我に返った時に、すぐに思い出せることがあるはずだということに気付くであろう。
そんな自分を理不尽であっても、矛盾していることであっても、悩ませてくれることが、ある意味、一つの道に向かう道しるべとなっているのかも知れない。
門倉は、自分が講義を行うことで、同じような気持ちを一人でもたくさんの荘園少女が持ってくれることを願った。
一つのことを目指すのに、
「答えは一つではないかも知れない。だから、見つける方法もたくさんあっていいのではないか?」
と思っている。
そんな考えの一番の理解者が鎌倉探偵であり、そして受け継いでくれるかも知れないと感じるのが、その時の彼女だった。
ストーカー問題も先生の機転でその時はしっかり解決したが、それからの彼女は、すっかり何かを目指して勉強を始めた。何を目指しているのか分からなかったが、喜ばしいことであった。
――あの時のせんせい、どうしているんだろうな?
と、いうのを今思い出したのは、きっと何かの虫の知らせだったのかも知れない。
「門倉君? 門倉君でしょう?」
という声が後ろから掛かった。
――なんだ、この既視感は?
と感じて、聞き覚えのある特徴のあるその小エビビックリして振り返ったのだ。
低音であるが、まわりに重みをもってひびくわけではなく、高音のようにどちらかとおうと通りやすい声をしているとその特徴は、まさしく、今思い出していた先生の声だった。
「久保先生?」
門倉は振り返りながら、すでに確信したかのように、そう叫んで振り返った。
そこには背広を着て、少し薄くなった髪の毛を無駄足させて見える、見覚えのある顔があった。
「やっぱり門倉君だね」
「ええ、久保先生こそお元気で」
と、涙が出そうに懐かしい気持ちを堪えて満面の笑みを浮かべた。
「門倉君が卒業してからどれくらいが経つのかな?」
門倉の方は自分ではわかるのだが、先生のように毎年同じルーティーンを繰り返していると、どれだけ昔のことだったかなど分かるはずもないだろう。
「そうですね。あれから二十年くらいは経ちますかね>」
というと、
「そうか、二十年か、私が年を取るのも仕方がないか」
と言って、頭を手で撫でまわしていた。
――先生は一体いくつになったのだろう? 確か僕が学生の頃は四十歳くらいだったので、今は定年間際くらいではないか?
と思った。
「先生もまだまだお若いじゃないですか?」
と聞くと、
「いやあ、もうすぐ定年さ」
と言っている。
やはり想像していた通りであろうか。
「でも、どうしたんですか? 先生がこの学校に赴任していらしたのは知りませんでした」
というと、先生はこの言葉の意味を一瞬にして理解したのか。
「門倉君は、この学校の誰かとお知り合いなのかな?」
と言われて、ドキッとした。
――そうだ、先生には昔からこの鋭さがあったんだ。ただこの鋭さはなぜか僕にだけ通用するもので、他の人に対して、そこまでの鋭さはないような気がするんだよな――
という感じはあった。
「ええ、安斎留美子さんとは、以前からの知り合いですね」
別に隠すことでもないので、正直に話した。
「ああ、じゃあ、あのコンビニの時の刑事さんというのは君のことか?」
「ええ、そうですね」
「それにしても、君は立派な刑事さんになったものだ。高校時代を知っている私としては、正直ビックリしているよ」
と言われたが、
「いやあ、それを言われるとお恥ずかしいです。でも、それもこれも先生を後ろから見ていて、それが僕の教科書のようなものだったんですよ」
というと、
「そう言ってくれると嬉しいよ。確かに私は感情に任せるというよりも、理論的なことを重視する気持ちが強いから、警察の地道な捜査という意味では似ているかも知れないな」
と言っている。
「先生は警察関係者に他にお知り合いでも?」
と聞くと、
「君のところの署長さんは、昔の私の教え子でね。もっとも、君を教えた学校とは違うところだったんだけどね」
「ああ、それで今日の講習会が実現したんでしょうか?」
「まあ、そういうことだ」
先生の話を聞いていると、先生はどうやら、今までにいくつもの学校を転々としているようだ。少なくとも、署長の学校、そして自分が卒業した学校、そして今の学校と、三つは経験していることになる。学校の先生って、そんなにいくつも経験するのが普通なのだろうか?
それにしても、ここで久保先生と再会できるなど思ってもみなかった。しかも、さっき本当に久しぶりの思い出した先生が、二十年の時を経て、目の前に現れた。これは偶然と言えるのだろうか?
そもそも、先生が教鞭をとった学校に、自分と関係のある人が通っている、あるいは通っていたなどというだけでも本当にただの偶然かどうかを疑ってみたくなるくらいである。それを思うと、実におかしな感覚になる門倉だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます