第3話 終わる世界

美兎が本当に訳わからない事をしてくる。

俺はその事に対して?を浮かべるしかない。

そして教室に帰って来るとゆかなが早速と声を俺に掛けてきた。

今日もし良かったらデートしない?、と笑顔で、であるが。


「.....ああ.....そうだな。それじゃあデートするか」

「そう来なくっちゃね。じゃあ放課後楽しみだね!」

「.....」


俺はその姿を見ながら眉を顰める。

それから少しだけ溜息を吐く。

すると、そういえば、と言葉を発するゆかな。

俺は?を浮かべた。


「最近何だか美兎ちゃんと仲が良いよね?何だか嫉妬しちゃうな」

「.....ああ。.....えっと.....それは」

「うん。話したくない事はあると思うからいいよ。でも.....あまりイチャイチャしたら嫌だよ?だって彼氏なんだからね。君は」

「.....」


俺はその言葉に、分かってる、と答えた。

それから俺はゆかなを見る。

ゆかなは、うんうん、と笑顔になる。


俺はその姿を見ながら視線を逸らした。

どうしたら良いのだろうな。

楽しめない。


「次の時間が始まるね。よし。じゃあまた後でね」

「そうだな。.....じゃあまた後でな」

「うん」


それから先生がチャイムと同時に入って来てから授業が始まる。

俺は先生のその姿を見ながら先ほどの事を。

そしてゆかなの言葉を思い出す。

それから顎に手を添えた。

よし、と。



俺は考えた。

その結果、今日告げる事にした。

何を告げるのかと言えば、別れよう、という話だ。

美兎の影響で今日話す。


「いやー。楽しみだね。今日は」

「.....そうだな。確かに楽しみだな」

「うんうん。とても楽しみだよ。今日は私の好きなドリンク屋に行くしね。タピオカー」

「.....だな」


俺はいつ告げようか。

思いながら俺はタイミングを伺っていた。

放課後の事は既に美兎に告げている。

美兎は納得しながら、分かりました。大丈夫です。上手くいきますよ。私は部活なのですいません、と励ましてくれた。

俺はその言葉を胸に秘めてから横に居るゆかなを見る。


「どうしたの?もしかして隼人も嬉しい?あはは」

「.....まあそうだな。結構楽しいよ」

「あはは!良かった!じゃあ一緒に楽しもうね」

「そうだな」


思いながら俺達は歩いているとタピオカ屋に着いた。

それから俺達は派手な装飾の看板のある様な、若い子達が沢山居るカフェに来た。

そして俺達は店内に入ってみる。

いらっしゃいませぇ!、という店員さんの派手なエプロンとハキハキした声に気圧されながらだったが。

俺達はそのままタピオカティーをそれぞれ注文した。


「美味しい。すっごい美味しいね」

「そうだな.....確かに美味いぞこれ」

「だねぇ。アハハ」


笑顔のままのゆかな。

そしてタピオカティーを啜りまくる。

俺はその姿を見ながらタピオカティーを置きながら意を結してから顔を上げる。

それから、なあ。このお店で.....言うの悪いんだけど、と切り出した。


「.....うん?」

「俺達別れないか」

「.....」


ゆかなにそう告げる。

するとゆかなは想定外の反応をした。

それは何故?、的な反応だ。

俺は、説明しなくても分かるだろう、と告げる。


「お前がやった事の結果だよ。.....ゆかな。お前は他の奴とセックスをしたろ。浮気したろ」

「.....」

「.....お前がやったのは完全な悪だ」

「そっか。.....じゃあ別れよっか」


言いながら俺を見てくるゆかな。

コイツは悪いって思っているのか?

俺は怒る様に告げる。

お前は浮気の自覚があるのか、と。

するとゆかなは、私は君が魅力が無くなったから乗り換える準備をしていただけ、と切り出した。


「今日で見定めるつもりだったから。だから丁度良かったかもしれないね」

「お前本当に外道だな。.....今日で見定めるつもりだったのかよ」

「そうだよ?.....外道って言われる筋合いはないな。だって君に魅力無くなったんだから仕方がないでしょ?」


コイツまさかこんな思いだったとは。

考えながら俺はタピオカティーの入れ物を握り潰してからそのまま立ち上がる。

そして吐き捨てる様に、お前にこの先何が起こっても後悔するなよ、と聞かせた。

すると、何?殺すの?私を。.....浮気程度でそれはおかしいんじゃないかな?それに警察に捕まるよ?、とニコニコしながら言ってくる。


「お前な。俺が周りに告げたら終わりだぞお前」

「.....周りに告げる、か。.....確かにそうだね。でもねそういうの無いと思ってる。私が付き合っているのは成人男性でしかも学校中では色々な人達も噂があるから。そんな中ではバレるなんてあり得ないよ。絶対にバレない様にしているしね」

「.....バレるに決まっている」

「そもそもバラすって貴方にそんな根性あるの?」


クソッタレ。

俺は店内を小走りにそのまま外を走った。

それから雨が降ってくる。


その事もスルーしてから家に帰宅した。

あの野郎。

絶対に復讐してやる。


バレないと自信を持っているなら。

崩してやる。

どうせバレてないならそうしてやる。

証拠が無いなら掴んでやる.....!

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