作品拝見いたしました。
俵万智のサラダ記念日が上梓されてからずいぶんたったが、自分の人生の体験を短歌にどうやって表現するかという試みがサラダ記念日の方向性だった気がする。
今回、コンテストがあるので初めて短歌を書いたというのは僕と同じなのだが、自分を表現するときに、作品化することで自分の人生を少しだけ離して見つめることができるという意味で、日記やエッセイと同じ貴重な試みだと思う。
「成長日記」のキーワードはそこに自覚的であるということを示しているだろう。
小説もそうだが、書きたい人は多いがなかなか一歩が踏み出せない人のほうが多い。
自分で筆を取り書いてみた前と後では、他の人の作品に対しての感受性は彼女の作品の言葉どうり成長するだろう。
それは一生、文芸というジャンルに踏み込んで書き続ける限り、成長し続けることができる。
それは僕や彼女だけでないと断言できる。
おめでとう、ここからはじまりですね、と祝福を贈りたいと思う。