後日談

お祝いパーティー!!

アンナ「ハナちゃんが【宮廷裁縫師】になれたことを祝って!!乾杯!!」

「「「「乾杯!!」」」」


あのコンペの結果発表の後、アンナさんのパン屋に戻った私は、【宮廷裁縫師】になったお祝いとして、ささやかなパーティーに参加することになった。


花「あぁ〜、結果発表終わりのジュースは美味しい〜」

アンナ「でしょ?」

ピーター「緊張が解けると、色々と緩むからなぁ」


私の言葉に対し、そう言うアンナさんとピーターさん。


うぅ....二人の優しさが沁みるぅ...........


ナンシー「他の人もメイド服も凄かったんですけど、その中から選ばれるなんて.....花さんの作る服の力は凄いですね!!」

ミランダ「ね〜」

花「そ、そうかな?」


ナンシーとミランダの言葉に対し、少しだけ照れる私。


ピーター「しかし..........まさか、ハナちゃんが下着まで作るとは思わなかったな」


意外だったなと言わんばかりに、そう言うピーターさん。


花「コルセットとかを着けたままだと、動きにくいと思いまして.......」


着物の帯並みに、お腹を締め付ける物を付けた状態で、歩くのはキツイからね仕方ない。


ミランダ「そういうところまで考えれるからこそ、ハナさんは【宮廷裁縫師】になれたと思います!!」

花「フフッ、ありがとう」


ミランダの言葉に対し、微笑みながら、そう答える私。


アンナ「ハナちゃんが【宮廷裁縫師】になったってことは.......これから、引っ張りだこになりそうな気がして、おばちゃんはちょっと寂しいわ〜」

ピーター「分かる.....分かるぞぉ!!」


ウルウルとした目で、そう言うアンナさんとピーターさん。


.........私の下宿先の人が、アンナさん達で良かったなぁ。


ナンシー「ハナさん、【宮廷裁縫師】になっても、頑張ってくださいね!!」

ミランダ「これからも、応援してます!!」


私に対し、エールを送るナンシーとミランダ。


それを聞いた私は、少し微笑んだ後


花「私も、二人が元気で頑張れるように、応援するね」


と言うと


「「ハナさん.......」」


二人が涙目になったのは、言うまでもない。


花「まぁ、アンナさんのところから離れるってわけじゃないですしね」

アンナ「あ、そうだったわね」


アンナさんがそう言うと、ドッと笑うピーターさんと、ナンシー&ミランダ。


アンナ「でも、あんまり無茶しちゃダメよ」

ピーター「そうだぞ!!無茶は体を悪くするからな!!」


無茶は体を悪くする.....か。


うん、耳が痛いや。


花「き、肝に銘じておきます」


こうして、私はみんなに祝福されながら、【宮廷裁縫師】の道を歩むことになるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る