二次審査に向けて②

ナンシー「は、初めまして!!今回、ハナさんのモデル候補として立候補した、な、ナンシーと言います。ど、どうぞよろしくお願いします」

ミランダ「同じく、ミランダです」


とあるカフェにて、そう自己紹介をする二人。


この二人は、アンナさんが紹介してくれたモデル候補なんだけど...........一言言わせて、めっちゃ可愛い。


これぞまさしく、磨けば光る原石だよ!!


アンナ「どう?可愛いでしょ?」

花「アンナさんって...........もしかして、前世がスカウトだったんですか?」

アンナ「もぅ!!褒めても何も出ないわよ!!」


そう言いながら、照れるアンナさん。


花「コホン..........では、改めまして、私の名前は牧野花。一応、【裁縫師】をやっています」

ナンシー「い、一応なんですか?」

花「まぁ。今回が【裁縫師】として、初めてチャレンジするんですけどね」


私がそう言うと、納得したような顔になる二人。


ミランダ「ちなみに、どんなコンペなんですか?」

花「王家に支えるメイドさん達の制服のコンペ」

「「えぇ!?」」


私の言葉を聞き、驚く二人。


..........まぁ、王家で働くメイドの制服と聞けば、誰だってビックリするよね。


ナンシー「そ、それで..........私達が着る服って、どんな服なんですか?」

花「えっとね.....こんな感じです」


そう言うと、メイド服を着たマネキンを持って来る私。


すると、二人の目は見開き.....


ミランダ「うわぁ..........」

ナンシー「綺麗.......」


思わず、そう呟いていた。


.....良かった、異世界の人達にも、この服の魅力は伝わるんだ。


花「あと、これも来て欲しいんだけど..........駄目ですかね?」


そう言った後..........私は、ナンシーとミランダに対し、ある物を見せるのだった。


「「こ、これって!?」」

花「万が一のための、です!!」


この世界で、これが通用するかは分からないけど...........それでも、メイドさん達にコルセットを使わせるわけにはいかない!!


花「で.......どうですかね?別に無理強いは」

「「着たいです!!」」

花「即答ですね」


二人の、ナンシーとミランダの言葉に対し、少しだけビビりながら、そう呟く私。


だって、即答するとは思わなかったんだもん!!


ナンシー「こんなに素敵な物が着れるなんて..........幸せです!!」

ミランダ「えぇ!!」


..........二人が幸せそうなら、まぁいっか。


アンナ「良かったわね、ハナちゃん」

花「は、はい!!」


こうして、メイド服のモデルが決まったのだった。

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