ChapterⅣ 戦争編

第75話 エルフは皆殺し

 1月17日 AM1時 魔国ジーン 西収容所

 ダイ「進めええええ!!」

 ティードたちと戦いを繰り広げた、アメリカ軍兵士のダイは魔国ジーンへ捕らわれていた


 照明が眩しい真夜中の収容所で捕虜となったダイは生き残った人間の仲間20名とともに脱走を決行した


 だが、エルフたちの探知魔法で計画がばれてしまったのだ


 ヒューン!ドカーン!次々に降り注ぐ兵士たちの爆発魔法


 ダイ「ビビるな!進めええ!」

 ダイは武器も装備も全て没収されており、兵士を殺して奪ったクロスボウガンとぼろ雑巾を着ているだけだ


 その瞬間、ダイ達の目の前に爆発魔法が着弾してしまった

 ドカーン!という衝撃音と共にダイは後方へ吹っ飛んだ


 ダイ「クソ...が...!」

 倒れたダイへ長身のスキンヘッドのエルフが歩いてくる


 メント?「アメリカ人が手間取らせやがって、今お仲間のところへ送ってやる」


 ダイ「うおおおおお!!」

 クロスボウを構えた、その瞬間


 バシュン!メントの爆発魔法が直撃し、ダイ率いる脱走部隊は消沈した



 1月18日 PM18時 魔国ジーン 市街地


 ロシアンマフィア スカー、中国マフィア ジョンイルは異世界へと進撃を開始した


 スカーの目的は、ティード海賊団に攫われたザックの娘を取り返すために、世界を繋ぐことの出来る能力者の悠を従えて、輸送先の魔国ジーンへ戦争をする


 ジョンイルの目的は、ロシアが攻め込んでいる状況を利用し、魔国ジーンを乗っ取るそのために500名の武装幹部が攻め込んだ


 イザ「よっと!」

 ドサ!とイザはジャンプしてゲートをくぐった


 イザ「ほほう、ここが異世界!空気が澄んでる!空も青い!すんばらしい!」

 エルフたちが蔓延る魔国ジーンの商店街で叫んだ


「なんだあれ...」「人間?」「誰か早く兵士に報告しろよ」


 魔国のエルフたちはこちらを睨んで騒然とする


 イザ「おい?斧出せ?」

 イザは部下に斧を要求し、それを受け取った


 イザはすたすたと市場の人間肉売り場へ歩き出す


 イザ「これは何の肉?ずいぶんと臭いけど」


 エルフ「これは貴様らの肉だけど?」

 エルフはにやりと笑い、イザを見つめた


 イザ「へぇ、とっても旨そうだ。お前の肉の方が」


 その瞬間、イザは斧をグッサ!!とエルフの頭部に振り下ろした


 エルフは血しぶきを上げてぶっ倒れた、即死だった


 エルフ「きゃあああああああああああ!!」

 エルフたちは四方八方に逃げ出す


 イザ「おいおい!逃げんなよ!!どうせもう逃げ場ないんだからさ!」

 イザ「お前ら撃て!」


 ズドドドドドドドドド!!!


 部下たちは持っていたウージーで市民たちの身体を貫いた


 次々に死んでいくエルフたち


 一瞬にして市場は血だまりとなってしまった


 ムニョ「あーあー、こんなに血まみれになっちゃってよォ」

 奥からバールを持ったメタボの中年中国人が歩いてくる


 ボスであるパクの夫のムニョは主にイザ率いる部隊に指示を出している

 本来戦闘には慣れていないが、国を転覆させる大作戦、この一部始終を見逃さないわけにはいかなかった


 イザ「やっぱこれだよなぁ、これが楽しいんだわ兄貴」

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