第32話:真唯と一緒に完成したカップケーキを食べていく
という事でそれから俺と真唯は一緒にエプロンを付けていき、しっかりと手洗いをしてから台所に立っていった。
「それで? 今日は何を作っていくの?」
「あぁ、今日はこのホットケーキミックスを使ってカップケーキを作ろうと思ってるんだ。蒸しパンみたいな食感で美味しいらしいぞ!」
「へぇ、そうなんだ! 蒸しパンみたいって事は甘い感じなのかなー? あはは、それはすっごく楽しみだなー!」
「そうだな。よし、それじゃあここにある材料をしっかりと計量カップで測って混ぜていこうか!」
「うん、わかった!」
そう言って俺達は用意したボウルの中に材料を入れてしっかりとかき混ぜていった。そして混ぜ合わせた生地をカップ容器に注ぎ入れていった。
「よし! これであとは電子レンジで加熱すれば出来上がるらしいぞ!」
「えっ!? たったこれだけで完成するの? う、うーん、本当かなぁ……?」
「あぁ、これを電子レンジで加熱していくとすっごく膨らむんだってさ。そういえば膨らんでいくのが見てて楽しいって言ってたから、良かったら完成するまで見ていようぜ」
「へぇ、そうなんだ。うん、それじゃあ早速入れてみようよ!」
「あぁ、わかった!」
という事で俺は早速生地を注いだカップ容器を電子レンジに入れて加熱をしていった。するとものの数分で……。
「……わ、わわっ! すごいよお兄ちゃん! 一気に大きく膨らんでいってるよ! 何これすっごいね!」
「あぁ、本当にな! さっきまで液体だったのに今じゃもう蒸しパンっぽい見た目になってるなんて凄いな。これは確かにちょっと見てて感動するなー」
俺達は電子レンジの前で膨らんでいくカップケーキの生地を見ながら興奮をしていった。そしてそれから数分後。
―― チーンッ!
「おっ、無事に出来たねー!」
「そうだな、それじゃあ早速取り出してみようか……って、おぉっ!」
「わぁっ……これは凄いね!! うん、本当に蒸しパンみたいだよ!」
という事で電子レンジから取り出してみると凄くふわふわで良い匂いのするカップケーキが完成していた。確かに見た目は蒸しパンみたいな感じがするな。
「うーん、凄く甘くて良い匂いだね! それにふわふわで美味しそう! あはは、見た目に関してはもう完璧だね!」
「はは、確かにそうだな! よし、それじゃあ早速リビングに行って食べてみようぜ!」
「うん!」
そう言って俺達は完成したカップケーキをリビングのテーブルに並べていき、そのまま俺達も急いでテーブルに座っていった。
「よし、それじゃあ早速食べてみようか」
「うん、そうだね! それじゃあ……いただきます!」
「いただきます」
という事で俺達は早速出来上がったカップケーキを一口食べていってみた。すると……。
「もぐもぐ……えっ!? 何これすっごく美味しいよ!」
「うん、確かにこれめっちゃ美味いな! ホットケーキミックスでこんなに簡単に作れるなんて凄いな!」
「うんうん、本当にね! 私達だけでこんなにも美味しいものが作れるなんて凄いレシピだね! もぐもぐ……!」
俺達はとても明るい表情になりながらそう答えていった。そしてそれからしばらくの間はお互いに黙々とカップケーキを食べ進めていった。
◇◇◇◇
そしてそれから程なくして、俺達は作っていったカップケーキを全て食べ終えた。
「ごちそうさまでした!」
「うん、ごちそうさま」
カップケーキを食べ終えた俺達は、一緒に手をしっかりと合わせながらそう言っていった。
「本当に美味いカップケーキだったよ! こんなにも美味しいレシピを探してきてくれてありがとね、お兄ちゃん!」
「はは、そんなに喜んでくれてよかったよ。でも実はこれさ、俺が調べたんじゃなくて友達に作り方を教えて貰ったんだよ」
「え? そうなの? あ、もしかして……前にドーナツをくれた佐々木さんって人?」
「あぁ、そうそう。その佐々木さんだよ」
「へぇ、そうなんだ! 本当にその佐々木さんって人凄いね! 料理について何でも知ってるなんて私すっごく尊敬しちゃうなー!」
俺がそう言っていくと真唯は顔を一気に明るくしていった。どうやら真唯は佐々木さんの事をとても慕っているようだ。
「あ、それじゃあその佐々木さんにさ……今回も美味しいレシピを教えてくれてありがとうございましたって伝えといてね!」
「あぁ、わかったよ。それと真唯が佐々木さんの事を尊敬している事をしっかりと伝えておくな」
「うん、それもお願いね! あ、それとさ……またいつか一緒に朝ごはん作ろうね、お兄ちゃん!」
真唯は満面の笑みを浮かべながらそんなお願いをしてきてくれた。だから俺も笑みを浮かべながらこう返事を返していった。
「あぁ、もちろん良いぞ。それじゃあまた今度簡単な朝ごはんのレシピを佐々木さんに教えて貰わないとだな」
「あはは、確かにそうだね! それじゃあ私の分までしっかりと佐々木さんにお願いしておいてね!」
「はは、わかったよ」
という事で俺は真唯とそんな約束を交わしていった。そしてその後はいつも通り俺達は雑談をしながらノンビリと休日を過ごしていったのであった。
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