第191話 後輩
本日2話目ー。
間違えないようにねー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヌルッとベスト8入りした俺達だが勿論油断等ない。別に関東大会に出たい訳ではないが、かと言って負けたい訳でもない。
俺達がいつも通りの力を発揮すれば、順当に出場権は得られるだろう。
「油断等ない。キリッ。じゃないんだよ。体調管理も出来てないくせに」
「面目ない」
体調がほぼ完治し、登校した月曜日。
タイガ君にしっかりお説教を受けている。
これに関しては何も言えねぇ。粛々と口答えせずに甘んじて受け入れるのみ。
「試合が空いてて良かったよ。変にベンチ入り出来ないとかなったら他校に付け入る隙を与える事になっちゃうからね」
「どの道次の試合は投げる予定は無かったし…」
「なに?」
「いえ。すみませぬ」
怖いよ。タイガ君。反省してるから許しておくんなまし。しっかり体調管理してたんだけどなぁ。
いやいや結果が全てですな。これからはより一層気を付けるとしましょう。
「豹馬くーん! 大丈夫だったんですかー!?」
「ご心配をおかけしました」
翌日からの練習にもしっかり参加する。
後輩(ミズチ)からも心配されてたみたいで、俺が怖がられてるという噂はやはり気のせいだったみたいだ。金子派閥設立に待ったをかける事が出来るかもしれんな。
龍宮高校最大派閥設立の為にも、もう少し後輩達とも交流するべきだろうか。
「なんて話しかければ良いかいまいちよく分からんし後回しにしよう」
「そんな事言ってるといつまで経っても打ち解けられないですよ」
「とりあえずお前と一二三少年とは話せてるから問題ないだろ」
「交流範囲が狭すぎますよ。みんな割と話したがってますよ?」
「じゃあ気軽に話しかけてくれたら良いのに」
豹馬君は基本受け身なんだぜ?
それか、周りに仲が良い人が居るか。
そうじゃないと、俺はそんなに仲が良くない人と話したり出来ない。
「面倒ですね」
「す、すみません」
どうして復帰初日に後輩からお説教を受けないといけないのか。
そういうのはタイガでお腹いっぱいなんだが。
「じゃあこのミズチが! 後輩との橋渡し役として人肌脱ぎましょうかね!!」
「み、見返りに何を求めてやがる!!」
「ふっふっふっ! それは後でお楽しみですよ! 大丈夫です! 悪いようにはしません!」
本当だな? 信じるぞ? 穴を貸してくれって言われても断固拒否だぞ?
そういうネタはマリンで充分だ。
「お前は俺に後輩を紹介出来る程仲良いのか?」
「当たり前じゃないですか。これから三年間共に戦っていく仲間ですよ? しっかりと交流して趣味嗜好までバッチリ把握してますよ」
「それはそれでどうなんだ」
ストーカーって言われてもおかしくないぞ。
いや、せっかく俺の為に後輩との交流の場を設けてくれるって言ってるんだ。
ここはありがたくお世話になろう。
「じゃあ申し訳ないけどお願いしますね」
「任せて下さい。豹馬君一人入りまーす!」
居酒屋かって。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読者サンタからの星のプレゼント待ってます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます