第50話.3期生コラボ 〜前半はましろさんも添えて〜

 ましろさんへの質問タイムは、50分の配信なんかあっという間に感じるほどの密度だった。


 次から次にと質問が来て、全てに回答できるわけもなく、コメントが騒がしい中、気合で配信を終わらせた。


 う〜ん……ましろさん、急げるものは急いで答えてたのに、僕もこんなに質問来るとは思わなかったなぁ。


 【彼氏いるんですか?】的な質問には、『いない。次』くらいで答えてたけど、【どうしたらイラストをうまく描けるようになりますか?】みたいな質問には、さすがに真面目に答えてたから、しょうがないか。


 まぁそれはいいとして、僕と深空は3人の待っているオフコラボ用の少し広めの配信部屋に向かっていた。


 もともとは、3期生コラボだから4人で配信する予定だったんだけど、祐希が「深空って実質3期生的なところあるし、一緒に配信したほうがよくね?」と言って、3期生+ましろさんの配信に変わったんだよね。


 と言っても、さすがに3期生コラボなので前半だけの登場だけど。


 みんなが待っている部屋は近くにあるので、すぐについた。


「おまたせ〜」

「おっ。凪と深空、おつかれさま。まぁ、すぐにまた配信だけどな」

「2人の分の配信準備もしておいたから、いつでも始められるよ!」

「2人ともしっかり休憩しておいてくださいね。残りの準備は変態さんがしてくれますから」

「いや、2人が休憩するのはいいんだけどさ? 優奈も一緒にするよな?」

「変態さん、頑張って」

「……まぁ、もうだいたい終わってるからいっか」

「祐希、ついに変態さんに反応しなくなったね」

「おう! もう諦めたぜ!」

「祐希さん、そんな元気に言うセリフじゃないですよ」


 そうして、祐希が残りの準備を始めるのを見ながら、僕とましろさんは水分補給とかを済ませておく。


 机の上に、4人分の準備がされたアニカーを見て、苦笑しながら。






     ☆






 9時という時間ながら視聴者数は減ることを知らず、8〜9万人となっていた。


 そして、いよいよ本日5回目の配信がスタートした。




:最後の配信きちゃ!

:4人でゲームしてる待機画面もいいですな

:ってか、ましろさん今日の分だけで大量のイラストあるじゃねぇか

:世間にあんまり知られていないのに、さすがはネッタークイーンっていう名前がつくだけのことはある

:それでも、このクオリティが大量に描けるのはすごい

:この配信は何するんだろうな

:アニカーじゃないの?

:アニカーじゃなくて?

:アニカーっしょ

:まぁこの4人と言ったらアニカーだから全然ありえるんだよなぁ




「おうおう、早速コメントはえぇな、おい」

「まぁ9万人近くも見てくれてますからね」

「夜も遅くなってきたけど、ありがとう」

「やっぱ、ましろさんで盛り上がってるね〜!」

「えぇ……あんなに質問答えたのに、まだ盛り上がってるの……?」

「ましろさんはそんなに表に出てなかったから、みんな気になってるんですよ!」




:あ、ましろさんもいたんだね

:急に表に出てきたって感じだもんな

:今となっては、なんでこんな神イラストレーターが埋もれてたんだってなるけど




「ましろさんは前半だけ参加しますよ〜」

「か、神イラストレーター……。あ、ありがとう……」

「……ましろさんの照れ可愛すぎないか? 一生保存用だろ」

「きも」

「そうらさんや、思っても心の中に留めておいてくださいや……」




:ましろさんめちゃかわ

:そうらんww

:やっぱりきゅいあにだけあたり強いよなw

:誰も聞かないから聞くけど、音響的にオフコラボだよね? なんで?




「あ、言ってませんでしたね。そうですよ」

「ちょっとこのあとオフでしたいことがあるんだ〜!」

「それはあとでのお楽しみ」

「それはそうと、ましろさんはもうすぐ帰るけど、もう満足か〜?」

「まぁ、いずれ今日僕の配信に入りきらなかったコラボもまたしますけどね」




:あ〜、また今日みたいなコラボを別日にしてくれるなら、今日はいっかな

:ましろさんはイラストの描きすぎでおつかれでしょうし、早く帰ってお休みになってください




「ん。みんな、ありがと」

「ましろさん。今日はありがとうございました!」

「ん、またね」

「ばいば〜い」




:その返事的に、もう家まで帰るんだねw

:そういえば、きゅいあさんとそうらんのはじめの挨拶は?




「あ、そうだったな。また忘れてたわ。んじゃ、改めて。こんきゅい! 俺のプレイでみんなを魅了する! ミックスライブ3期生、きゅいあだぞ!」

「それじゃ、わたし。みんな、そうらちは。この配信をみんなのやすらぎの場に。ミックスライブ3期生のそうらです」




:まぁ、どうせきゅいあは挨拶しないだろうけどな

:こんきゅいとか言ってたけど、初配信のときに思いっきりち〜っすって言ってたしな

:ってかこんきゅいってかわいすぎるだろ

:そうらさんはほんとに忘れてただけだろうな




「お前らひどくね?」

「これが変態さんと私の格差」

「うん、まぁいいいでしょう。僕らがオフで集まったのはこのためです!」

「じゃじゃ〜ん!」




:おぉ!

:これは……!

:3期生のオリ曲か

:いやだから早いんよ




「まぁまぁ。もちろん、作詞作曲はあたし! それじゃあ、早速! あたしたち3期生で、【ソレキリGMS】!」











《あとがき》


9月10日、カクヨムで10万PV突破しました!


https://kakuyomu.jp/works/16817330659576178805/episodes/16817330663312663440


まだまだマシュマロは募集していますので、どしどし送って下さい!


……正直な話、数が全く足りてなくて、足りない分を私が全て考えないといけないのが時間かかるだけの話なんですけど。


1人何個でも送っていただいて結構ですので!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る