第8話.天使が仲間……?

「だ、誰推しですか……?」




「「はい!?」」




 ……え? 今なんて言った? あ、日本語がわからないわけじゃなくて。


 いや、推しとかの話を僕たちにするのはまだわかる。誰がどう見てもオタクコンビだしね。あんまり周知されてて嬉しい内容ではないけども。


 そうじゃなくて、問題なのはその話を僕たちにしてるのが使、ということだ。


 あの超優秀の彼女が"推し"って言った……?


「え、えーと、どゆこと?」


 僕と同じで祐希も意味がわかってない様子。


 まぁ、天使に屋上に呼び出されたと思ったら、いきなり推しとか言い出すんだもんね。


「……まぁ、つまりは私もアニメとかVTuberとか、そういうものが好きということですよ」


 まさか、天使が僕たちと同類なんて……。


「えぇ……他の人だったらすぐ信じれるけど相手が天使だからなぁ」


 それはそう。天使から急にそんなことを言われてもさすがに信じ難い。


「うーん、では、といえばわかります? 昨日教室で話しているのが聞こえたんですけど」


 スゥ……。


 ふぅ、流石に自分だったから反応しそうになったけど、それはいったんおいといて。


 どうやらオタクと言うのは確定みたいだね……。










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