女性に力を与えてみた(ファンタジー表現あり)
私は女神。
世界は女性を虐げる風潮がまだある。
ならば、女性に男性以上の力を与えればバランスが取れるんじゃないかと考え、女性に力を与えてみた。
その結果、数年後には男性と同等かそれ以上に多方面で力を持つ女性が増えてきた。
しかし、私が思っているものと違う感じになってきた。
女が男を支配するようになってきた。
女性に力を与えたことにより、女性に出来ない事がなくなり、逆に男は子種を撒くことしか能が無いという扱いをされるようになったようだ。
そのうち男女逆転で時代が逆行するように、女性が社会進出し、男性は専業主夫として働くのが普通になった。
女性だけでも十分稼げるようになり、産休後の復帰も容易にできるようになったので、妊娠出産する分蓄えておけば、産休中は旦那のパートでも事足りるようになった。
あれ?
こうなると男って何のために存在してるんだ?
しまいには妊娠出産、産休育休時のお金を貯めて結婚もせずに子を作るシングルマザーが激増した。
性格の一致を気にする必要がなくなったので、イケメンの子を産みたいと思う女性が増え、イケメンは毎日子作り状態。
天国かと思いきや、女性も体力が男性並みにある為、日に日にげっそりしていくイケメン達…
時には数人を同時に相手にさせられ、ほぼ強姦状態。
事が終わると女性達は男性をほったらかしにして帰ってしまう。
遺伝子がもらえたら用済みという事だ。
逆にそうでない男性はほとんど子を残せなくなった。
イケメンの遺伝子が多く残されるようになり、さらにその子供の中でもイケメンな子供の遺伝子が残る…そうしていくうちに、腹違いの兄弟が増えていき、何代か経た後は意図せず近親相姦状態になる事が多発した。
障害のある子が激増し、遺伝子検査をすると腹違いの兄弟であることがあちこちで発覚した。
それにより、子を作る場合は遺伝子検査をして兄妹でないことが証明されることが必須となった。
しかし、選りすぐりのイケメンばかりが後世に遺伝子を残す権利があるようになったこの時代(しかし男側に選ぶ権利はないが…)、誰も彼も同じ男性からの子であるという状態になってしまった。
まずいまずい!
これでは人間が滅んでしまう!
私は時を戻し、女性の力を元に戻すことにした。
そして考え方を変えた。
いきなり力を与えたから男女逆転してしまったのだ。
少しずつ、数百年単位で女性の力を男性に近づけていこう。
今度はどんな結果になるだろう?
良い世になるか否か、皆で賭けないか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます