ゆうなぎ

 山の上から見える 大蛇のような光の列

 待つ人の元に帰る 或いはこれから繰り出す

 人々の想いを乗せた光達


 太陽を思い切り浴びた 灼熱の大地

 それを癒すように 優しく包み込むような

 心地よい夕凪の風 どこからか蜩の声と

 蛙の声が 聞こえてくる


 ああ 太陽の恵み 風の恵み

 幸せな光の羅列 

 この宇宙にいだかれ 君も僕も

 生きている 生かされている

 この地球ほしの息吹が どんなに変わろうと

 それだけは変わりない 永劫を思わせるループ

 終わりがあるから 始まりがある

 全てはそれの メビウスの輪

 全てはそれの 繰り返し


 この惑星は生きているから 僕らと同じく体調だって壊すし

 病気にだってなる

 それがもし 今この時でも

 変わらぬ営みを続けてくれている事を 僕らは

 当たり前だと思ってはいけないのかもしれない 


 せめてこの夕凪に思いを乗せて 今僕が大事に思う人々に届けたい

 日々をゆっくり丁寧に生きよう、と…


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