観測記録の破片1 これまでの人と、これからの人(1)

 桜が咲き乱れる事が無く、まだ春の予感を感じさせずに雪は道端に残るこの頃。まだ冬なのではなく、もう暦の上では春を迎えている。気温は徐々に上がり始め、新たに学校へ通い始める春、進級し関りの無かった学友との出会いがある春、あるいは社会の歯車の一部となって働く事に絶望しているだろう春、そして誰にとってもその年に変わる春は無い春。


 真っ白な一室で暇な時間をただ手持無沙汰に指を動かしながら暇を潰す青年が一人。気温は秋、景色は冬と春の間、そして暦の上は春、彼が高校三年生を迎える新しい年度、友人と遊ぶ事も、課題に打ち込む訳でも、部活に打ち込む訳でもなく、癖毛と黒髪が印象的な青年はただ時を待つ。


「…………は、………………じゃ…………………で……………か?…………」


 青年は壁のシミを数える為の様にわざとらしく視線を外す、きっと青年は話の終着点がわかっている、恐らく提案してくる内容、その方向性に意を唱える事だけが青年の目的だ。


「辛い話を本人にも聞かせて申し訳ありませんが…、公命こうめい君は…、今後安静に過ごしそしてこの腫瘍が転移しないという前提の話ではありますが後1年…、生きられるかどうか…。ですので…」


「先生、もう病院で治療する気は無いです。だって後1年でしょ?あとは自由に生きます。まぁ多分迷惑かける事もあるんでしょうけど、まぁその…、そこは許してください」


 公命と呼ばれた青年はペコリと頭を下げ、両親と思われる二人を置いて外へ出る。薬や、もしもの場合、そんなの細かい話は両親が聞いておけばいいのだろう、そんな事はこちらが気にする事ではないと断じ、既に結末が決まっているのであれば、その結末への道筋などは自らが決めると言わんばかり。


「あ、忘れてた、先生!俺の今年の目標は卒業だから、それまではよろしく!」


 踵を返し急に開けたドアを先、静かな病院で彼の声が響き渡る。きっと今から彼の人生が始まるのだ。4月3日、あと少しで新たに高校へ入学する新入生と、そして代わり映えしない最高学年となる最後の1年を全力で楽しむのだろう、軽快且つ確かな足取りで彼は病院の外へ歩みを進める。


 風は冷たく、日差しが暖かい、雪は融け始め、緑の大地が見え始めている。


「うーん…、今日もいい天気だ、最後の学生生活、どんな事が待ち望んでいるのやら、楽しみだぁー、何が待つのか学校生活、何も待たない学校生活どっちでも…まぁ及第点」


 彼の余命は1年、何もなければ1年、何かがあれば半年かもしれない、もしかしたら1か月を切るかもしれない。けれどそんな事は関係ないのだ、どんな人生であろうとも、そこで一生が終わる事になろうとも、出来る限り進んで卒業をする、それが公命の目標だ。


「取り合えずの入学式、可愛い子が居るかもしれないからそれを楽しみにいってみよー」


 来年の桜は見れずとも、友人と同じ道を辿れぬとも、恋人なんてできなくとも、そんな事は考えない。明日の事はきっと明日になれば分かるのだ、だから彼は前を向く。


「さむっ…、そういやまだ会計してない気が…」


「公命―?もうそろそろ会計呼ばれるわよー?いつまで外に居るのー?」


「へいへーい」


 母親らしき女性に呼ばれ病院へと振り返る…。『運河うんが様、運河公命様―』スピーカー越しのアナウンスに名前を呼ばれ、会計の準備が整ったという事を示している。払うのは彼ではないが…。彼の両親は健康そのもの、上には上京した同じく健康な姉が一人居て、その健康家族から突然産まれ出でた不健康児の公命という青年が一人。


「酷い親不孝だな、ほんとに、まったく…、良かったのは小学生までだよ…」


 運命なんて本人だけが受け入れられる戯言たわごとで、それ以外の人間に受け入れろと言ったとして決して受け入れられない、だけどこうも思う。道半ばで死んでいく病人Aの彼を、それで好こうと思う人、好いてくれる人が一人でもいるのならば、それこそその出会いは両人が満足できる結末だろう。


 残り僅かな砂時計は北の大地に佇み、冬の様な春に彼は誓う、運河公命は決して満足のいかない結末にはしないと。




 春はあけぼのうんちゃらかんちゃら…、この世界では割と最近誰かが残した文学の一部分。意味は春の日の出前が一番美しいという意味らしい。


 春の陽気、朝の陽ざし、そして想像以上の気温の低さ、成程人から見ればこいつは美しい、その寒さで誰一人嬉々としてその様子を見る事なく限界まで眠る事を決め込んでいるが、けれどきっとこれが美しいのであろう。


「公命―、もう朝よー、今日は始業式でしょー?遅れるわよー」


 前日にかけた目覚ましを眠ったまま意識の外で消すという、役に立つことは無い無駄な技術を身に着けた運河公命という名の青年はゆっくりと体を起こす。部屋に視点を当てると齢一八を迎える青年の部屋には似つかわしくない医療器具や薬がちらほらと散乱する、しかし彼にとってこの景色はもう見慣れた物で、今日はなによりもっと重要な日なのであった。そう今日は彼にとって待ちに待った始業式、前日に彼の友人が部活中に先生と話し、曰く3年にもクラス替えがあるらしいという事を聞き及び楽しみにしていた、最後の一年の始業式の日なのである。


「ふぁい、起きまふ…、着替えまふ…、今日も一日頑張りまふ…、まふ…フヘヘ」


 変な場所でツボった彼は、近くにある手すりに手をかけ体を持ち上げる、ご老体になればお世話になるであろう手すり、若者であっても役に立つという事が見て取れる。


 朝食を終えて、顔を洗って、トイレで…。コホン、歯を磨いて、制服に着替える、一連の準備を終えて玄関にある鏡と睨めっこ、寝ぐせは直っていない、彼が気にしているのはきっと顔色だろう彼は一度として自身の体が既に限界を迎えているという事を、親族以外に公開していない。皆と一緒で、何も変わらない普通の男子高校生である事を、誰かが決めた訳でもなく運河公命という人間が望んだ、公命という人の姿だ。きっと彼は家族以外には知る人は居ないだろう…、そう私を…おっと。


「なんか見られてる気がしたんだけど…、気のせいか?行ってきまーす!」


「気を付けて行くのよー?雪も融けてきて速度出す車も増えているからねー」


「わかってるって、気を付けまーす」


 バレてはいない、きっと認識もされてはいない…。こちらを認識できる人なんてそうは居ないし、そんなヘマはしていない筈…。


 公命の家はバスなどの交通機関を使う程の遠さでは無いが、近くも無い。そして微妙に残る雪があるせいで自転車を乗るには少し危ない、よって早めに外へ出る必要がある訳だ。


「まだちょっと寒いなぁ、もう少し暖かくなってくれれば上着も要らないんだけ…、ど?」


 公命が歩みを止める、視線の先には制服をバッグの中に詰めてまだ寒いというのに薄手の長袖に惣菜パンを加えて走りさるロングヘアーの少女が公命の横をダッシュで通り抜けた、いつの間に?というかどんな速さだ?という疑問はさて置いて、後ろから来た筈の彼女は既に前方10m程の所まで、公命との距離を離した。


 その姿は疾風が如く、その姿は元気溌剌の小学生の如く、公命とは対極の位置に居る少女に公命は目を奪われていた、彼女は同じ制服、見た事はないし新入生だろうか?と疑問に思う、それは君の同級生で、何回も廊下ですれ違っている事を忘れているのかい?


「うわわぁー、滑るぅううう、ちょまっ!いやぁあああああ」


 盛大に転び彼女の体は宙に浮く、朝方はまだ雪融け水が凍っている場所は凍っている事をよく知っている道民であろうに、根拠のない自信故か彼女は走り抜けていった。


「あ、ちょっと、わわわ…」


 公命は急いで眠い体を前に進める、あのまま行けばきっと腰か頭を打ち怪我をしてしまう普通の人間であればそう考えるのはおかしくない、故に公命の判断は間違いではない。しかしそれが当てはまるのは普通の人間の場合だけである。


「よっと…、ふー危なかったー、ん?どうしたのそんな顔して?もしかしてパンツ見えた?」


「えっ?いや水色とかは…、見えてないけれど…、えっ?」


 彼女はあろうことか滑ったと思ったらそのままバク転をし、捻りを入れて公命の方を向いていた。思わず見とれてしまう程の綺麗なバク転と薄い水色の下着を公命は目についた。そして彼女は、回っている最中に公命が見えたから、きっと態々捻りを入れたのだろう。


「なんて?てか君って新入生?うちの学校は楽しいよー?楽しみに入学式を迎えなー、あ、私は3年ね」


「運河公命です…、短い付き合いだと思いますがよろしくお願いします」


「公命君か、なんか歴史の偉人見たいだね。あ、私の名前がまだだったね、私は出雲いずも芽生めい、芽生でいいよ。きっと入学式でクラスは分かると思うし?暇な時に遊びに行くねー」


「芽生…さん、先輩?まぁ、えーっと、はい」


「先輩なんて堅苦しく行かないでサ、もうめいめいって呼んじゃっていいから、それこそ羊の様に…っととクラスの子と待ち合わせしてるんだった、公命君じゃねーまた入学式でー」


 いきなり現れた活発で愉快な出雲芽生を名乗る少女は、またもや突風の如く去っていく。一応公命も3年なのだが…、公命も公命だが、出雲芽生も出雲芽生だった。そして何故公命は3年である事を明かさず、後輩の演技をしているのか。その理由は…。


「んー、あんな綺麗な人同じ学年に居たかなー?ていうか、ん?えっ?お?」


 青少年らしい、色恋の感情そして目の前で起きたバク転一回捻り(アドリブ)という行為をまだ理解していないだけであった。元気溌剌身体能力お化けな芽生と、クソ雑魚病弱余命1年の公命、この二人にきっと何かが始まるような気がしなくもないが、どういう反応を起こすのだろうか?先見の明を披露するのならばきっとそもそも今日は始業式で、明日が入学式だ、そして今日新入生は登校しないという事を、出雲芽生は忘れている。


 出雲芽生は傍から見ても明らかにテンションが昂っていた、理由は知らないが。


 そして今日のクラス替えされた表を見て出雲芽生は何を思うかは、想像に難くない。




 公命は余裕を持って家を出たのにも関わらず、高校には遅めの到着となった。昔の彼を私は詳しくは知らないが、今となっては、虚弱、体力不足、筋力不足の三重苦+etc.のオンパレード、だがそこは公命としての意地なのか、なんとか遅刻にはならない様に登校時刻を早め登校したという訳だ。


「今日から正式に3年…、3年間頑張ったご褒美か教室が1階にある…、こればかりは助かった…」


 今の公命には既に3階と移動教室を何度も、何日も行き来できる程の身体能力が備わってはいない、故に1階で完結するという事がどれだけありがたい事かを、きっとこの学校は知る由もないだろう。


「おいおい、もう息上げて疲れてるのか?最後くらい運動部に加入したらどうだ?中学途中からはやらなくなったけど、昔は公命も運動好きだっただろ?」


「お生憎様、もう運動はしたくないと心に決めてしまってね、まぁ俺はね、勉強はそこそこだから、運動は巴ともえに任せるよ、一応今年の甲子園出場校候補1番手なんでしょ?」


「一応じゃなくて正真正銘だよ、任せとけって甲子園の景色をお前に見せてやるから」


「そういって中学生2年で4番のバリバリのレギュラーの癖しての大会前に大怪我して、全国逃した背番号1は何処のどいつだ?」


「あ、そこの間抜けなここのコイツだぁ!」


「な!伊織ッ、てめーまた俺の部屋に勝手に入って宿題盗っただろ、返せ!」


「宿題ってこれの事―、残念―、ボールペンで既に名前を書いたから私のだぞー」


 スタコラといかにも髪は短くまさにスポーツマンの風貌をした巴と呼ばれた少年の頭を、バッグですれ違い様に叩きながら、オホホと高笑いを決め込み、ショートヘアーで本を読んでそうと言われそうな少女が、二人を置いて行き違う生徒達を掻い潜るように走り去る。THE・文学少女の風貌をしてる割には大した脚力だ、それでも平均以下であろうが。


「ハハッ、相変わらず仲いいね、小山さんと巴は見ていて飽きないよ」


「あれを仲が良いの一言で済ませる公命の目は節穴だ、ただの腐れ縁の家が隣で、親の親交が深いだけ、アイツは敵だ。っとやべぇ、アイツに宿題盗まれた所為で俺もう一回やらねーと行けねーんだった、そんじゃ早速クラス見てやらなきゃ」


「あ、巴待って、これを…ほいっと」


 小山こやま伊い織おりを追うべく、否、根は真面目な彼はもう一度宿題をする為に走り去ろうとする所を公命は止め、ノートを投げ渡す。風で煽られ不規則な変化をするが流石甲子園出場候補筆頭校のエース立花たちばな巴ともえは難なく風で煽られたノートをキャッチする。


「さんきゅー、公命のクラスも見といてやるからそのまま下駄箱行ってな、また同じクラスだといいけど流石に、小学生からずっとは虫が良過ぎるか?」


「流石に一旦お別れした方が、運も使わずにいいと思うよ、地区予選でいきなり優勝候補同士で潰し合う運になるかもしれないしね」


「安心しろって、今年は俺達が優勝候補だよ、対抗馬はいないし、居たとて蹴散らせるサ」


 自信過剰ではなく、確信ともとれる立花巴の態度は果たして、虚勢か、それとも…。ま、私が気にする事ではない、というよりも気がかりがあるとすれば3年、クラス替え、今朝あった元気溌剌な規格外な少女、出雲芽生。この物事から起こりうる可能性と言えば恐らく。


「なんか、こんな気はしてた…ただ同じ学年なのにあんな目立つ子がいた覚えが無いのは、うーん?」


 教室に入り座席で机に突っ伏しながら公命は口に出す。公命の席は廊下側1列目の3番目、そして出雲芽生という少女もまた同じクラスで公命に左後ろの席が割り振られていた。ただ肝心の出雲芽生は窓際で恐らくグループ化しているであろう女子生徒と談笑し、今朝会っただけの公命の事はきっと目にも入っていない。


「はぁー、まぁそれまでこっちが知らんくて、あっちもこっちに見覚えないんじゃ、出会いもクソも無いか…、巴も、小山さんも別クラス行っちゃうし、友達がぁー」


 机に突っ伏し公命は現実から逃避する、立花巴と小山伊織は相も変わらず運命の赤い糸の如く小学生から高校最後の年まで一緒のクラスであった。だが赤い糸などではなく、ただ幸運の糸であった公命とは一緒じゃないらしく残念だ。


 けれど本心は公命もずっと同じクラスだったが、最後の一年は一人で過ごす事になる事を悲観している様に見せているだけ、本当は少しでも関係を絶ちたいそう願っている事を見抜いている人間は、一体何人現れ、そもそも見破る以外に明かす事があり得るのか…。


 そして本当の意味で、公命の最初で最後の1年間の始まりを告げるチャイムが響く。


「今日から君達は3年で、下級生の……」うんぬんかんぬん。


 担任の話が長くて聞くのが億劫になっている人が多数、公命は公命で何故か馬鹿正直に聞いてるが大体の人間は机の下でスマートフォンを弄ったり、ヒソヒソ話ていたりと、ありがたい話ではないだけ誰一人として真面目に聞く事はない、その証拠に出雲芽生もまた…、意外にも真面目に聞いていた。このクラスの中で真面目に聞いてるのはこの二人だけだ。


「下級生の目標になるかぁー、私を目標ってそれはまぁ目標にしてはいいけども、勝手に破滅しそうでやだなぁ責任取りたくないし、…はぁ…」


 ボソッと愚痴の様に出雲芽生は呟く、3年になって浮かれているクラスメイトと、担任の声によってかき消される程の小さな声で出雲芽生は確かにそう呟いた、自分の人生にまるで価値など存在しないと宣言するかのように。


「俺なんかを目標にしたら、高校卒業が人生の終着点になっちゃうぞー…、…はぁ…」


 そして同じタイミングで公命も呟く、それはある意味では余生を全力で生きていると言えるかもしれないが、きっと彼の場合は諦めだ。長くはない人生への執着の無さだった。


 くしくも互いに同タイミングで呟いたが故に、公命と出雲芽生が互いの言葉を聞く事は無く、きっとこの後の事を考えるとそれでよかったのだろう、この状況ではどうせ二人とも仲良くはできない、まだ会って初日だ、その日に本心を聞いたとて相手を理解出来るなんてことありはしまい。


「それじゃあ始業式後に自己紹介の場を設けて、そこから授業が今日の日程です。では体育館に向ってください」


 担任の話が終わって生徒達はめんどうそうに、各々が体育館へと歩みを進める。校長挨拶、校歌斉唱、日本の学校における様は儀式的行事である、儀式的故に義務的、作業的に生徒はその時間を過ごす。ある者はこんな事をやっている暇があれば受験勉強を…、ある者はこの時間を部活動の練習時間に…、そしてある者は授業じゃないからラッキーと、そしてある者達はやはり真面目に聞いていた。最後の1学期の始業式だからかもしれないし、自分より有意義に過ごせている先人たちのアドバイスという意味で聞いているのかもしれない。


 けれどこの場に置いてただ二人だけは違う事を考えている。


(こっちは正真正銘最後なんだから身のある話をしてよ)


(どこかで聞いた事のある何の役にも立たないただの経験論、もしくは本で読んだだけの受け売り…)


 真面目に聞いてはいるが、ただ二人にとっては、この時間がこの場の誰よりも苦痛で仕方なかったらしい。公命の意見は彼の事情故にわかるが、この出雲芽生という人間は少しばかり、人間として異常なのかもしれない、狂っているという訳ではなく人として完璧すぎる、本心を隠すという事は誰でも出来るかもしれない、けれどこうまで中と外が違う事があるのだろうか?今この場に居る中で私が最も特別な者を指し示せと命令されれば、私は迷いなく特異点(お気に入り)である公命ではなく、この出雲芽生は指すだろう、それ程までに彼女は特別だ。


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