オープニング立花

GM:次はPC3,真砂支部長のシーンです。1d10で浸蝕率を上昇させてシーンに入ってください


立花:(ころころ)……9。上がっていくぅ。


GM:でかぁい


   それではまずは回想シーンから入ります。あなたがこの支部に正式に支部長として配属される前、つまり麻生がUGN支部長として『パンドラ』桐坂将と戦っていた時期ですね

   街から外れたとある森の上空で、悪魔のように角をはやした桐坂は樹の上に立って向かい合っていた。開けたこの場所ではあなたも存分に力を振るう事が出来る


   バイクも使う設定のキャラですが、ロボで行きます?


立花:まあロボですよね。


   「そろそろ観念したらどうだァ、桐坂ァ!」


   と、ヴィークルモーフィングで作ったロボットであるエッジファイターの前腕武装、セイバーエッジを突き付けて叫びます


GM:「しつこい男だね、君も……戦闘なんて野蛮な事をしている場合じゃないんだが!」

 キュマイラの力で強化された桐坂の腕がなんとかセイバーエッジを横薙ぎに逸らす桐坂。圧倒的な体格差ではあるが、オーヴァードの力は質量のみによるものではない

   「研究を、完成させねば……!」


立花:「ならチンピラFHでくすぶってんじゃねーよタコ!」

   「ウチに来るんなら兄貴に口利き頼んだっていいんだぜェ?」剣戟を繰り返しながら声を投げかけます


GM:はっ、世界を今のままにしておこう――だなんてひよった事を言うUGNで、何が出来ると?」

   剣撃を逸らし、あるいは体格差を活かして回避し「僕には僕のやり方がある。僕は、この世界を――ぐっ!」


   しかし一瞬、桐坂の動きが止まる。立花もオーヴァードである以上は覚えがある、浸蝕に呑まれる症状だ。しかしこのような戦闘中に起こっているという事は、もしかすると桐坂はかなり状態が悪いのかもしれない


立花:敵であるなら容赦しない。口の端を凶暴に釣り上げる

   「そうかよォ、なら、せめて筋は通さねぇとなあ。他人様に迷惑かける前に死ねよやァ!」

   セイバーエッジに緑色の結晶を纏わせ、必殺の一撃を打ち込む


GM:「ぐっ、ウオオオォオオオ!」それは最後の力、あるいはジャームと化す寸前の高まったレネゲイドによるものか。桐坂はその片腕を切り落とされながらも、その身を翻し森の中へと紛れていった。エフェクト<瞬間退場>により桐坂はこのシーンから消えました――死んだか、あるいは致命傷だろう。これ以上追うにはリスクもある


立花:「チッ、逃げ足の速い……ボス、すいやせん。しくじりました」と麻生に通信

つなぐよ

   「野郎、腕をオトリに逃げやがった。ったく、トカゲみてぇなやつだぜ」


GM:「いや、いい。元から仕留めきれるたぁ思っちゃいねぇよ。だがこれでFH側も随分切羽詰まったはずだ……おめぇさんも一仕事終えて嫁さんを安心させてやらなきゃいかんだろ。そろそろ総攻撃の準備をするぞ」


立花:「ウス、了解! 不肖”真砂”立花、帰還しやす!」(「真砂」の語意を強める新婚男



―――その後、FH本部への一斉攻撃の際に麻生は裏切った。背後からの挟撃は計画的なもので、立花もその場から逃げ落ちるのが精いっぱいだった


それから自分は麻生の代わりに支部を任されている。それと同時に表の顔である喫茶店のマスターとしての顔も手に入れた。この生活は穏やかだが、同時に麻生を倒さなければケリはつかないという予感もある



GM:というわけで時間は現代へと。

   喫茶店の地下にあるUGN支部内で慣れない書類仕事をしているあなたの元に、妻のみくりがコーヒーを運んできます

   「あまり根を詰め過ぎないでくださいね、立花さん」


立花:「ありがとミクちゃん。ん~~、ナイステイスティング。やっぱろミクちゃんのコーヒーは最高だねえ」

   みくりがやってくるまでダラダラと書類に取り組んでいたのがウソのようにてきぱきとハンコを押す立花

   「ほら、俺ってば要領いいからさ。全然大丈夫。ミクちゃんも無理してない?大丈夫?焼き肉行く?」


GM:「お食事も行きたいですけれど……少し難しいかもしれません」眉尻を下げて「天音さんがまたFHを相手に対処されたようで……それだけならばいいのですが、志木くんが『ヴェノムハザード』……麻生がこちらへの攻撃を仕掛ける旨の情報を掴みました。もしかすると、立花さんも出るような事になるかも……」


立花:「あー、うん。直やん(志木)から連絡貰ったよ。天ちゃんはまあ、いつものことだけど、こうもタイミングが同じなのは気になるね」

   「ま、けっこうお高いお賃金貰ってる身だし、仕事はするさ。あの野郎に落とし前付けさせるいい機会だ」一瞬剣呑な目をして、すぐに笑顔に戻る

   「次は勝つさ」と安心させるように微笑みかけます


GM:「私は戦えないから……ここで皆さんを、あなたを待つ事しか出来ません」その腕に手を添える「どうかご無事で」


立花:「うん。ミクちゃんには家のこと任せっきりで、ほんとに感謝してもしきれないよ。俺は必ず帰ってくる。何があっても、生きて帰ってくるさ」と勝手に盛り上がっていい雰囲気になる


GM:そのままいい雰囲気になりかけた所で、支部の事務員が「しぶちょー。なんか本部から応援くるみたいっすー」と空気読まずに割り込んできます


立花:「あとにしろバカヤロー!」



































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