第3話
「先輩、今度下呂行きません?ふたりで」夜勤のシフトがよく被っている
11月の肌寒い日、その日は晴れて乾燥していて、ふたりは下呂市内の足湯に足をつけて座っていた。お互いがお互いを良く思っているのは明白だった。心地よい沈黙を破ったのは創だった。「遥歌先輩、初めて会った時から恋してました。付き合ってください」間をおいて遥歌が答える。「うん、いいよ。そのつもりでわたしも温泉来たし」旅程を一泊延長して旅館を予約した。二人部屋で。その夜ふたりは交わった。激しいセックスだった。長いこと女体に触れていなかった獣と肌のぬくもりに飢えていた痩せた雌猫は、それはそれは激しく求めあった。
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