第36話「初代の力、世界の破滅」

 残った初代勇者と、初代魔王、本当に、

「楽しいなぁ!」

「あいつハイになってる」

「その様だね」

初代勇者が後ろから、魔王が下から突きを入れてくる。俺は刺された。そして剣を抜かれた。

「どうやらハイじゃなくて全てを諦めてたみたいだ」

「その様だ」

その瞬間初代魔王の腹が貫かれる。そう、俺には超速再生というスキルがあり、剣を刺されようが死なないのだ。

「お疲れさん。」

俺は魔王の腹に突き刺した手を抜き、勇者とタイマン状態になった。が、もうめんどくさい。バンという音と共に勇者の腹に風穴が空いた。

「お前、それは、ずるい…」

勇者はその言葉と共に倒れた。

「疲れたぁ」

この世界で初めて疲れたと思ったかもしれない。次の瞬間だった。

「神の御技による救済をかのものを封印せん!エターナルスリープ!」

あの魔術師が生きていた。流石に油断した俺は封印されてしまった。でもいい、このまま少し寝よう。人類もほぼ滅んだもの同然。そうだな…2000年後位にまた見てみよう、そうだ不死鳥たちにはあの島と俺の兵器を守っててもらおう。

 この圧倒的な暴力と、知恵や魔力で戦った者たちは消耗してしまった国力を復活させようとしたが。エルフなどの優秀な魔法使いもほぼ対アズマトオル討伐隊に入っていた。世界は混乱に陥ってしまった。



             次回「2000年後」

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