第35話「勇者パーティ壊滅、悪夢の始まり」
「俺を殺す?何度も聞いた言葉だなw」
「何を言ってるんだ?」
「あれ?もう忘れたの?まぁ仕方ないよね、僕を虐めたことなんて記憶の片隅にもないんだ」
「…!」
今更思い出したのか、僕は高校に入ってから一軍であったゆうとに虐められていた。しかし、本人はいじめだと思ってすらいなかった。なんで、こんなクソみたいなのが勇者で俺のように世界を正そうとするものが悪なんだ?人間は自己中なんだ、自分たちが世界の頂点だと思ってるんだ、だから人以外の生物を簡単に殺せるんだ。
こんな奴ら残して言い訳がない。
「お前ら人間は俺が全員殺す」
「そんなことはさせない」
「はぁ、雑魚のくせに」
「何だとぉ?!」
「うるせぇよ」
俺は向かってくる勇者の剣の突きを間合いに入り込み手の甲で晒しガラ空きの腹に手で突きを入れた。勇者は吐血したがまだ生きている。
「俺は絶対に諦めない!お前を倒し、世界の平和を守るんだ」
「それ、世界じゃなくて人間だろ?」
勇者は黙り込み、俺を睨んだ。そして切り掛かって来る。さっきよりも速い。
「だが」
俺は人差し指と中指で剣を止め勇者の聖剣?を折った。俺はそのまま勇者を蹴り飛ばし、膝立ちになる勇者に対して人差し指で天を指した。勇者を、蹴り飛ばすと同時に大剣を天空にぶん投げた。上を見た勇者は絶句し、逃げようとしたところの腹に大剣がぶっ刺さった。しかし勇者なのかまだ息がある。
「俺に勝ったって意味はない、全大陸の国の兵士が集まっている。どんなに強くても、数の暴力には勝てない!諦めろ。」
この捨て台詞と共に勇者は命を落とした。
*******************************************************この出来事は後に悪夢の始まりや、終末の幕開けなど、惨劇として語り継がれている。しかしその後全大陸の兵士と、ヴォルノビッシュ軍が戦闘をしたという記録は一切残っていない。
ただ一つ兵士たちが一瞬にして消えたと言われている。
*******************************************************
勇者が死にパーティは壊滅。勇者の言ったあの言葉通り、全大陸の兵士がこちらに向かっている。俺は本気で殴りほとんどの兵士を殺したしかし次の瞬間にして、空間が裂けそこから見たことは無いが相当強い者たちが出てきた。そして魔力を解放したかと思うと、死体は全て消えた。
「こいつら相手じゃ神獣は役に立たねぇな」
俺の鑑定眼でみるとそこには。レイセルピエンテ、デストロ、トロドバーナ、キリシマサトルという名前が連なっている。すると彼らは会話をしだす。
「トロドバーナ我はお前に封印された筈じゃよな?」
「レイ…私にもわからない、私は寿命で死んだはずなんだ」
「キリシマ?留めを刺すのを忘れたのでは?」
「んなわけねぇだろ、俺だってもう死んだ筈だし」
「となると、冥界から引き寄せられた?」
「ハモんなよ」
俺がボソッと言うと。
「お前誰だよ」
「アズマトオル」
「ふむ、見る限り我らが呼び寄せられたのは此奴を倒すためだろう。」
「まぁ冥界の方がぐっすり寝れるしはやく帰りたいからさっさと殺しちゃうね」
冷や汗をかくとは。こいつらおそらく、初代魔王、初代勇者、なんかすごい魔術師、蛇の王。
なんだ、俺に侵略されるくらいなら世界ごと終わらせようって感じかな。
「…え?」
気づくと初代魔王が俺の首を刎ねようとしている。避けたはずなのに、フードに切れ目が入った。倒れそうになると背中には土魔法による棘ができている。俺は体をずらして転がり込んだ。その先には蛇が何千匹と群れている。それを殴った風圧でどけるとそこからは初代勇者が剣を振って来る。腕で受けたが切り目が入った。瞬間再生で治ったが、こいつらやばい。
「ほー我らの攻撃を全て耐えるとはな。なかなかやるな。」
集中しないと、死ぬ。俺は直ぐさま少し距離を取り、バレットを取り出してすぐに撃った。オートエイムのスキルで魔術師の、腕を破壊できた。俺はその魔術師を狙おうとしたがカウンターを狙われている気がするので直前で方向転換、腰のリボルバーで、初代勇者の首に当たった。初代勇者は倒れた、しかし俺は初めて気づく…これは幻影だと、つまり本体は。
「ここだ!」
剣をぶん殴ると、魔術の首を刎ねていた。
「次」
俺はレイセルピエンテを狙った目を潰そうとしたが交わされてしまう。そこから初代魔王の魔法が飛んできた俺は殴って相殺、しかしそこから煙が発生、煙を蹴って晴らすとレイセルピエンテが噛みつこうとしながら魔王の魔法、勇者の突きが、飛んでくる。俺の並列思考が機能しながらここまでは、何か対処法は?…逃げる?、いやダメだすぐに追いつかれる。回転して蹴散らすか?成功すればいいが…最適では無い。ならば、俺は大剣をレイセルピエンテに突き立てた。方法はアイテムボックスをレイセルピエンテの下に出し、剣を別の所から入れた手で押し出し、レイセルピエンテを剣で突き刺し、その剣先に一旦着地、すぐ飛び回りながら蹴り、勇者と魔王を遠ざける。
次回「初代の力、世界の破滅」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます