第32話「馬と戦車、ヴォイド上陸作戦」

 ここから先は大陸の端ヴォイドと呼ばれる場所。ここは昔から漁村や、港が集まり発展したため、獣人族の優秀な拠点となっていた。そのため戦争する際は狙われることが多く、防御力などの軍事力が高い。そのためこちらも死者が出ることが予想される。という風に不死鳥が教えてくれた。

 さて、まず、空軍で全線の槍台や、投石機を壊す。そのまま陸軍を上陸させ、海軍は後ろから援護。この作戦の総大将は不死鳥。前線の指揮はフェンリル、空軍はバハムートに任せることにした。俺はその間、ヴォイドを攻めたらどこを攻めるかということ。



ーーーヴォイド港

「見えたぞ!敵軍だぁ!空からだ!全員撃ち落とせ!」

投石機など、さまざまな武器で攻撃してくるが機動力で簡単に避けれてしまう。

「全機右旋回敵軍の兵器を破壊せよ」

バハムートの指示によりヴォイド港に、ある兵器は壊された。

「くそ!諦めるな!魔法で撃ち落とせ!」

その瞬間戦艦が射程内ギリギリで放った主砲がヴォイド港を破壊、前線の敵は全滅。しかしその後ろで王国から派遣された兵士が控えている。



ーーーヴォイド港跡地

 戦車を積んだ輸送船が陸に近くなり戦車や歩兵隊が、前進していく。フェンリルが指揮をとりながら陣形を組んでいく。その状態で敵軍と対面。バハムートたち空軍は前線の敵が全滅したあと堀を作り、銃がさらに力を発揮するようになっている。



ーーー敵軍本拠地

「国王陛下!敵は思いの外強大、周辺諸国からも増援を要求すべきです。」

「うぬぬ、己、分かった。周辺諸国から増援を要請しろ!」

「了解です。」

国王は本拠地テントから出て全軍に告げる。

「皆の者!我らは誇り高き獣人族!その圧倒的な力で地位を築いてきた!我らは神に愛されている!この戦!我らの勝利は決まっている!」

歓声が上がり敵軍の兵士は士気が上がる。


 こうして、ヴォイドにて戦いが始まった。騎兵がどんどん攻めてくるが戦車の砲撃で簡単に倒れていく。しかし、諦めずに突っ込んでくる奴がたくさんいる。しかし、戦車を潜り抜けたとて、前から銃撃が待っている。そう、絶対にここからフェンリルのとこまで到達できないのだ。相手は馬鹿なのか敵は防戦一方だ!このまま攻め落とせなんて言っている。

「戦車隊!前進!」

素早い騎兵が走りながらそれを真正面からぶつかり轢き殺している。その瞬間!

「インフェルノバレッド!」

一台の戦車が大破した。敵の魔法使い達だ!

「空軍!敵魔法部隊を壊滅させてくれ!」

「陸軍?何をやっている?魔法部隊はどこだ。」

「敵軍本拠地だ!」

「私たちもそこへ向かっているが、途中で敵の空軍と遭遇、戦闘中だっ!」

フェンリルは唇を噛み締めながらニヤリと笑うと

「なかなかやるなぁ人類!しかし、戦車と馬では圧倒的な差、袋の鼠作戦実行!」 

この作戦により敵軍の騎兵は追いやられ戦車に包囲、そのまま袋叩きになった。」



ーーー戦艦大和内

「この後はさらに奥の街というか、獣人族のくにウェルターリャの王都だ。そこに兵を侵攻させる。ちなみに、ヴォイドは占領できたか?」

「報告によりますと、空軍は戦闘中、陸軍は敵の魔法攻撃部隊による攻撃でほぼ互角だとのこと。」

「ならばその魔法攻撃部隊、俺が潰す」




            次回「暴力vs魔法」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る