暴知之諸王大戦争編

第29話「謎の調査団、不法侵入」

 いやぁ、陸海空軍全部揃った、戦艦には大和型と金剛型、耐久力バケモンの長門型を再現してそれぞれ5艦ずつ、不死鳥に設計図を渡して作らせた。空母も赤城、加賀、龍鳳を同じく、もちろん積んでるのは艦上零式戦闘機ぜろせん、空軍にはこれと別に紫電改を大量生産、陸軍は俺が魂を吹き込み兵隊を作成戦車には、九七式戦車、ジャパンシリーズで揃えたから設計図を書くのは大変だった。まぁ作ったのは全部不死鳥なんだけどね、だからあんなに疲れてるのさ。そのとき、俺が用意した警報音が鳴った。

「全員戦闘体制に入れ!偵察隊出撃!」

おうおう、指揮官に採用したフェンリル、仕事覚えがいいねぇ、バハムートは戦闘機と飛んで偵察しに行ってるから、まぁ、問題はないか。



ーーー上空

「全員、高度はできるだけ落とすな、敵に見つかっては元もこもないからな!」

「了解です」

「あれは…獣人族の騎士団か、不死鳥姉さん、こちらに向かっているのは獣人族の王国騎士団です、攻撃しますか?」

「いえ、主人の報告を待ちます。」


ーーー城内

「敵はおそらく獣人族の騎士団です。」

「船は何隻?」

「5隻、合計525人です。」

「適当に3隻撃沈、その後の2隻分は城内に転移、皆殺しだ。その後この奇襲を理由に獣人族の国に戦争を仕掛ける。」


ーーー上空

「主人の命令では3隻を撃沈、残りの2隻はこちらで対処する。攻撃開始」

「了解、おい!お前ら!3隻撃沈だ!」

「おっしゃ!」

「やってやるぜ」

「待ってろよ、獣人どもめ」

上空では綺麗な隊列が整い、前から順に敵船に向かっていく。


ーーー船上

「いやぁ団長、霧が濃いですなぁ」

「油断するなよ、もしかしたら相手は攻撃的かもしれない。」

その時紫電改のプロペラの音に気付き耳を動かすものがいた。

「団長、何か来ます!」

「どこだ!」

「上です!」

次の瞬間最後尾の船が爆発して沈んだ。

「何事だ!?」

「分かりません!ただ5号線が爆発、撃沈されました!」

「くそ!全員戦闘体制に入れ!」

「敵は上空、騎竜の兵士だ!」

そして機関銃の音と共に4号線の船員が全員撃たれた。また、船は木製のため、簡単に穴が開き沈没。

「くそ!霧で敵が見えません!」


ーーー上空

「おっしゃぁ、一艦撃沈!」

「俺も!」

「最後の船も沈めろ!」

「はーい」



ーーー数分後

「不死鳥姉さん、命令の数は沈めたよ、」

「分かりました。よくやったわねバハムート」



ーーー城内

「じゃぁ残りの2隻分の兵士をここに転移させてくれ」

「承知」

「ああと!バハムートも」

「承知しました」

不死鳥が手を翳すと魔法陣が広がり中から獣人の騎士が現れる。

「お前か!我らの船隊を攻撃したのは!」

「そうだよ、でもさ、俺たちの領地に入ってきたのは君たちだよね?」

「何の予告も無しに軍隊だけ送られてきてもさぁ攻撃するしかないでしょ?」

「それでも!勧告を行うべきだ!」

「あれ?見なかったの?一応ここから先立ち入るものは生きて帰れると思うなよって看板。まぁいいや、君たちのような不法侵入者には罰を下さないとね。」




              次回「絶望ぜんめつ

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